辛口ジンジャーエール飲み比べ大会

しょうがブームにのって続々と登場するジンジャーエールを採点して比較しました

掘り立ての生姜近年しょうがが美容や健康や冷え性によいとかで、空前のしょうが食品ブームが起こっています。そのおかげなのか、様々なメーカーがしょうがをしっかりと使ったジンジャーエールを発売するようになって、ウィルキンソン(Wilkinson)の独壇場だった辛口系・刺激系の本格派ジンジャーエールの市場が一気に広がりました。愛飲家としては嬉しい限りです。

そこで、新たなお気に入りを見つけたいということで、普通のコンビニやスーパーで売っていないような珍しいジンジャーエールをネット通販サイトで取り寄せて、飲み比べて感想を点数(各項目10点満点)付きでまとめてみました。アルコールの入ったものは取り上げていません。

採点の基準:コカコーラ カナダドライ ジンジャーエール
どこでも売っている大定番のジンジャーエール。この数字が基準です。以下の内容は単なる一般人の単なる個人的感想です。

ウィルキンソン ジンジャーエール

ウィルキンソン ジンジャーエール 画像
辛口ジンジャーエールのスタンダード。今回あらためて他の商品と飲み比べてみると、ショウガの辛さよりも唐辛子の辛さが強いことがわかる。シンプルな作り。

ウィルキンソン ドライジンジャーエール

ウィルキンソン ドライジンジャーエール 画像
ノーマルのウィルキンソンと比較するとスパイシーさに欠ける。辛さや刺激を求める人には向かないが、無難な味なので誰でも飲みやすい。カナダドライと近い。

石垣島ジンジャーエール ORO オロ

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「石垣島ジンジャーエール」とは、沖縄の石垣島にある会社が受注生産で手作りしているジンジャーエールのブランドで、このOROというのが石垣島ジンジャーエールのスタンダード。 黒糖の風味を感じるが、甘さはほとんど無い。お世辞にも飲みやすいとは言えないが、とても複雑な味。 そのままストレートで飲むよりお酒で割るほうが生かせるかも。シナモンのようなスパイシーな香り。

石垣島ジンジャーエール ROJO ロホ

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上の「石垣島ジンジャーエール オロ ORO」をベースに、パッションフルーツやハイビスカスやペパーミントなどのハーブが入っていて、とても爽やか。 色も鮮やかで、オロよりも飲みやすい。これならストレートでもいける。 サトウキビが使われているからか、自然な甘さがちょうど良い。

石垣島ジンジャーエール PLATA プラタ

石垣島ジンジャーエール PLATA プラタ 画像
「石垣島ジンジャーエール オロ ORO」をベースに、甜茶糖と黒豆が入った少し変わったジンジャーエール。元祖チャイドルとして有名な女優の野村佑香がプロデュース。 スッキリしたクールな香りで、後味にうっすらと黒豆っぽい苦味があるのが面白い。まろやかでコクもある。

生姜丸しぼり ジンジャーエール

JAわかやま 生姜丸しぼり ジンジャーエール 画像
和歌山市の特産品である「新しょうが」を使ったというJA和歌山の商品。 しょうがを売りにしているだけあってしょうがっぽさを強く感じるが、味がしっかり調整されていて、しょうがのクセやエグ味がずいぶん和らいでいて飲みやすい。はちみつのやさしい甘さも好印象。カナダドライジンジャーエールを本格しょうが味に発展させたような堅実な作り。

n.e.o プレミアムジンジャーエール

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美味しいモスコミュールをつくるためにバーテンダーが開発したというジンジャーエール。 口当たりはハーブっぽい。しょうがの泥臭さはあまりなく、杉の割り箸を噛んでいるような、木っぽい爽やかな風味。唐辛子のような辛味が強い。 お酒で割ることが想定されているため、非常に濃厚だが、後味は不思議にスッキリしている。

オーガニックジンジャーコーディアル

ユウキ食品 オーガニックジンジャーコーディアル 画像
これはジンジャーエールではなくコーディアルというもの。イギリス伝統のフルーツやハーブのシロップ漬けのことをコーディアルと呼ぶそうです。要するに、薄めて飲むタイプのしょうがシロップ。しょうがらしさは抜群で、自家製のような荒削りな無骨さ。炭酸水で10倍程度に薄めたものを飲んでも体温が上昇するほどにしょうが。 ハーブやレモンでしっかり味付けされているが、しょうがの泥臭さ、根っこっぽさもしっかり残っている。 炭酸で割ったりカクテルにしたりするだけでなく、お湯、ミルク、紅茶など、どんな飲み物にも使用可能(もちろん当たり外れはある)。

飲み比べの結果…

ユウキ食品 オーガニックジンジャーコーディアル」が一番気に入りました。最初の1杯目は何かの罰ゲームかと思うほどに強烈過ぎてダメでしたが、恐る恐る2杯3杯と飲み進めるうちに慣れてきてしまい、気がつけばすっかり虜になっていました。ネットのレシピを頼りに自家製ジンジャーエールを作ったことがありますが、これがあればもう必要無さそう。冷蔵庫への常備決定です。[→Amazonで見る]

「ユウキ食品 オーガニックジンジャーコーディアル」を一位に選んでしまうと、ジンジャーエール飲み比べ大会の趣旨から若干外れてしまうので、他のジンジャーエールの中からもひとつ選ぶとなると、「JAわかやま 生姜丸しぼり ジンジャーエール」が良かったです。しょうが味や甘み、後味などのバランスがしっかり調整されていて、飲み物としての完成度がとても高いです。しょうがに興味のない人にもおすすめできる味です。[→楽天で見る]

今後も新しい辛口系ジンジャーエールが登場したらレビューを追加していきたいと思います。

(2011年2月24日)

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ウィルキンソン ジンジャエール 辛口

ウィルキンソン ジンジャーエール 辛口 画像
2011年6月14日に登場したウィルキンソンの新タイプのジンジャーエール。500mlペットボトル入りです。しっかりウィルキンソン的な辛さがあります。人工甘味料(アセスルファムK、スクラロース、ステビア)を使用しているので、カロリーゼロ・糖分ゼロですが、甘みに人工的なクセがあって評価は大きく分かれるところです。オリジナルのウィルキンソンジンジャーエールとは別物ですが、ペットボトル化したことでビンの処分に困らないのは良い点です。コンビニやスーパーなどで入手しやすくなってくれると嬉しいです。

ハタ鉱泉 ジンジャーエール

ハタ鉱泉 ジンジャーエール 画像
「ラー油ラムネ」「カレーラムネ」など変わり種ラムネメーカーとして有名な大阪のハタ鉱泉のジンジャーエールです。まったく辛くなくて非常に甘口なのですが、その甘さがとても自然で、素直なハチミツの甘さです。値段も安い。(2011年8月4日更新)

荒井商事 BCGA ジンジャーエール オリジナル

荒井商事 BCGA ジンジャーエール 画像
ブルース・コートというアメリカのシェフのオリジナルレシピから作られたという100%生ショウガのリアルジンジャーエール。はっきり目視できるくらいに生々しいスリ下ろされたショウガが入っていて、ショウガの辛さと砂糖の甘さがストレートに感じられます。ショウガ+砂糖+炭酸水。その他には何も感じないほどに直球です。かなり飲みやすい。(2012年4月30日更新)

ウィルキンソン ジンジャエール(2012年3月版)

ウィルキンソン ジンジャーエール 辛口 画像
再び登場したペットボトル入りのウィルキンソン。2011年6月のペットボトル入りウィルキンソンは瓶入りのものとは違う味でしたが、今回は正真正銘のまったく同じ中身だとのこと。実際飲んでみると、まさにあの瓶のウィルキンソン(ドライではなく辛口なノーマルのほう)の味でした。500mlのウィルキンソンをガブガブ飲めます。(2012年3月30日更新)

光食品 オーガニックジンジャエール

光食品 HIKARI ジンジャーエール 辛口 画像
徳島の会社、光食品が発売しているこのジンジャーエールは「有機」にこだわった商品。原材料欄には「有機砂糖、有機りんご、有機しょうが、有機レモン果汁、有機すだち果汁」と有機のオンパレードで、着色料、酸味料、香料は無添加。若干粗めのショウガがたっぷりが入っていて、これまでに有りそうであまり無かったタイプの「王道」なジンジャーエール。気に入りました。(2013年1月18日更新)

スミダ飲料 ジンジャーエード(辛口タイプ)

スミダ飲料 ジンジャーエード(辛口タイプ) 画像
薄めて飲むタイプのジンジャー・シロップ。無愛想なパッケージからして完全に業務用という雰囲気の商品です。「辛口タイプ」と謳っているだけあって辛さは本物で、唐辛子系の辛さのように感じられます。土っぽさや泥臭さなど、ショウガの味はあまり感じられず、ウィルキンソンの商品に近い味です。1000mlも入っているのに1000円以下で買えるコストパフォーマンスの高さは嬉しいです。(2017年6月25日更新)

ブレナムジンジャーエール レッドキャップ

ブレナムジンジャーエール レッドキャップ 画像
「世界一辛い」と評判の、古き良きアメリカ産ジンジャーエール。飲んでみると確かにとても辛いです。喉の奥がじわじわ熱くなるような唐辛子系の辛さです。しかし辛いだけではなく、上品な甘さが後味に残ります。ショウガの風味はあまり感じられず。藤原ヒロシ氏推薦だけあって、ボトルのデザインがとてもおしゃれです。これは「レッドキャップ」ですが、他にも辛さ控えめの「ゴールドキャップ」と、カロリー控えめの「ホワイトキャップ」がラインナップしています。(2017年12月9日更新)

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