Tsuyoshi Matsutake - matsu & take

1stアルバム「Angel Sound」のときはJesse Hackettによる宅録ソウル的様相だったのですが、今作の製作にあたって、どうやら緩やかなバンド形態に移行しているようで、宅録っぽさは薄まって、しっかりしたバンドっぽい作りになってます。曲によっては管楽器も鳴ります。配給はメジャー。でもヘロヘロ感はキープされてるのでご安心を。

1stでヒップホップっぽかったビートも、今作では生ドラムでディスコをやったりアフリカンファンクをやったり、他にもサイケのレコードに入ってるような小品っぽい曲とか、ずいぶんと幅広くなりました。音楽の幅は広がってますけど、1stに貫かれていた「クール」なサウンドや雰囲気はいっそう凝縮されていて、楽曲自身のオリジナリティーも高まっています。

Elmore Judd- Live on Gilles Peterson BBC Radio 1。

海外のレビューなどを見ると「P-Funkとアートスクールディスコの出会い」「PrinceとCaptain Beefheartの中間」なんていう飛びつかずには居られない表現で語られていて、中にはD'Angeloを引き合いに出すレビューもあり、周囲の期待もかなり大きいようです。今作は充分にその期待に応えています、が、変に気負わず、この調子で頑張って欲しいものです。