Tsuyoshi Matsutake - matsu & take

シーズン１がDVD化されたのが2002年。権利関係で問題あったとかで、シーズン２のDVD化まで5年の放置プレイが行われ、こうして2007年11月にようやくシーズン２がDVD化、程なくDVDで全話を見終える事が出来ました。

本放送が1990年〜1991年だったから、通して見るのはほぼ16年ぶりです。刑事・推理ものかと思いきや、オカルトになったりソープオペラになったりという「なんでもあり」感は、アメリカのテレビドラマ界にとってＴＰ前・ＴＰ後を分ける事ができるくらいに大きなターニングポイントになってるようで、今そこを受け継いでるのは「デスパレードな妻たち」とか「LOST」あたりになるのかな？ この二つを足して混乱させたくらいがちょうどツインピークスっぽいと思うんですけどね。

今の感覚で見ると、ちょっとドラマの展開が遅く感じられるし、不要なサブストーリーも気になるんですけど、そういう部分もひっくるめてのツインピークスの奇妙で雄大な世界、とくと堪能させていただきました。久しぶりに見た最終回はやっぱり強烈でした。

DVD自体についてですけど、自分は全話がまとめられた10枚組の「GOLD-BOX」ではなくて、「シーズン１」「シーズン２ vol.1」「シーズン２ vol.2」をバラバラに購入したクチです。「シーズン１」を2002年に購入したということでなければ、「GOLD-BOX」を買ってしまうのがベストの選択だと思います。

不満点としては、日本語吹き替えの音声が91年当時のものをそのまま使われているんですけど、テープの保存状態が悪かったのか、のびたカセットテープのようなピッチが不安定な状態に度々なります。17話くらい（ネイディーンが高校に戻るあたり）が特にヒドかったような。あと、英語トラックはリマスターされた5.1ch音声なのに、日本語トラックはモノラル。DVDメニュー画面については、「シーズン１」の時は円をモチーフにしたスマートなものだったのに、「シーズン２」はDVDディスク面のデザインを流用した適当な作りで、これに一番ガッカリしました。「GOLD-BOX」はどうなんでしょう？ 海外のサイトを見る限りは違う作りのようですが。

さて、久しぶりに見て気付いたのは、ヴァン・ダイク・パークスが第12章に弁護士役で出演していたこと。どういう由縁なんでしょうか。他には、女装麻薬捜査官がXファイルのモルダー役のデイヴィッド・ドゥカヴニーだったことも気付いてませんでした。あと、全話冒頭のログレディーのイントロ。これ、WOWOW放送時にありましたっけ？ 初めて見ました。 これが有ると無いとじゃドラマの重みが大違いですね。