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2008年07月16日 22:40
Ecstasy - The Ohio Players
再発盤。主にボーナストラックについて。
説明不要のファンクバンドがMercuryに移籍して成功する直前、Westboundに残したの4枚のアルバム「Pleasure」「Ecstasy」「Orgasm」「Pain」がそれぞれ2007年にボーナストラックを加えてリマスター再発されています。入手し辛かった作品達なので、個人的には待望の再発です。
「Ecstasy」は1973年リリースの5枚目のアルバム。想像していた以上にキーボーディストWalter Junie Morrisonの色合いが濃い。クレジットによると、全てのアレンジは彼の手によるものだとか。曲自体もいかにもJunieらしい可愛らしいポップなものがあったり(「Spining(ボーカルも取っています)」「You And Me」)途中でテンポが変わるような複雑な曲調があったり(「(I Wanna Know) Do You Feel It?」)、大袈裟にいえば、ローカルファンクバンドの大集団の中から頭1つ抜けた瞬間を記録したアルバムともいえるでしょう。Junie信者の自分としましては、しばらく神棚に置いておきたいアルバムです。
さて、ボーナストラックですが、日本の主なCD通販サイトを見ると、流通業社か輸入業社の書いた宣伝コピーなのでしょう、どこにも下のような文章が書かれています。
■ @TOWER.JP - Ohio Players - Ecstasy (UK)(@TOWER.JP)
オリジナル・アルバムに「RATTLESNAKE」等のボーナス・トラックを4曲追加。しかもファンカデリックのメンバーによるオーバーダブとのこと!
FunkadelicのメンバーでOhio Playersとなると、やっぱりJunieなのかな? でもそれならなんでこういうあやふやな文章でぼかすのかな?と疑問に思いながらも、さして調べること無く購入してブックレット見ると、書かれていたのは、おおむね以下のようなことでした。
- ボーナストラック「Trans-Maximus」は未発表曲。
- ボーナストラック「Rattlesnake」「Hustele Bird」「Hollywood Hump」「She Locked It」は、1975年リリースのアルバム「Rattlesnake」からの選曲。
- アルバム「Rattlesnake」には幾つかギターのオーバーダビングがされている。
- 噂によるとFunkadelicのメンバーの手によるものらしい。確たる証拠は無いけど。
- だって、このギターソロ、Ohio Playersっぽくないでしょ?
- 演奏しているのは多分Ron Bykowskiだと思う。
アルバム「Rattlesnake」? 調べると確かに存在しています(→ Link)。「This album is exteremely rare」だそうです。今回の他の再発盤にもこの「Rattlesnake」から何曲か収録されているようです。Ron Bykowskiとは、なんとも地味な名前が出てきました(失礼)。たしかロックっぽいギターを弾いていた白人さんですよね?
「Rattlesnake」からの4曲はジャムっぽい短かくて軽いファンク。一方で未発表曲の「Trans-Maximus」は、マイルス門下生のアルバムなんかに入ってそうな、9分以上もあるフュージョンっぽいディープなインストです。
Review : 2008年07月16日 22:40
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