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2008年07月05日 22:05
Here Is What Is - Daniel Lanois
自作ドキュメンタリー映画のサントラ。
前作「Belladonna」(→Amazon)はスチールギターのインスト集だったので、歌の入ったアルバムとしては「Shine」(→Amazon)以来5年くらいぶり。どちらもCDの中心に穴が開くくらい聴き込んだアルバムです。今作「Here Is What Is」は自身のモロッコ旅行やU2とのスタジオ風景などを記録した、ダニエル・ラノワ初監督ドキュメンタリー映画のサントラ盤という趣向。
■ ダニエル・ラノワ、初監督映画のサントラをダウンロード配信で先行発売(CDJournal)
映画では、ラノワが故郷へと旅をした様子、ブライアン・イーノと訪れたモロッコでの模様、イーノらとのレコーディング風景などが描かれており、ゲストとしてラノワやイーノのほか、U2、ウィリー・ネルソン、エミルー・ハリス、アーロン・ネヴィル、ガース・ハドソン(ザ・バンド)、シニード・オコナーらが出演しています。
トレイラーを見るだけでは、これが映画作品として面白いのかどうか、正直言ってよくわかりません。ダニエル・ラノワの制作風景が見れるという意味での興味はもちろんあります。
音の方は期待に違わず素晴らしい仕上がり。ステレオのスピーカーの間を浮遊感たっぷりに右往左往上昇下降する夢見心地のスチールギター。歌ものは2/3くらい。オッサンのゴスペル、シンセベース+アコギのファンキーなインスト、ブライアン・イーノの語り、などなど全18曲でトータル1時間強。
映画のサントラという体裁ゆえの若干のとっ散らかった感じは否めないものの、その全てに手抜き無しの緻密な音響工作と穏やかなハーモニー。ボーカルにかかるディレイの具合に痺れます。
自分のレーベル「Red Floor」から未発表曲などをどんどんWAV/MP3で配信する「The Omni Series」という計画があるとか。
■ The Omni Series(redfloorrecords)
For example, one will be called Steel, featuring steel guitar instrumentals that I love, some of them recorded during the Slingblade Teatro era, and others more contemporary. They are melodic, serene, and transporting, the sort of cd that I personally love to hear. Another, provisionally titled Midnight, will feature more south of the border psychedelic material that could be viewed as a cousin to Belladonna.
WAVもいいんですけど、少々高くなってもCDでお願い。年末からリリース予定だそうです。
Review : 2008年07月05日 22:05
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