2008年08月04日 16:56

8/5 NHK「宮崎駿のすべて」ポニョ密着300日

忘れないようにメモ。

■ プロフェッショナル 仕事の流儀(NHK)

映画監督・宮崎駿(67)の4年ぶりの新作「崖の上のポニョ」が7月に公開される。宮崎自身が「最後の長編」と語る、宮崎アニメの集大成ともいえる作品だ。「プロフェッショナル仕事の流儀」では、去年3月、映画の構想準備段階の密着ドキュメントを放送した。番組はその後も密着取材を続行、2年半、のべ300日にわたって宮崎駿の創作の現場を記録し続けてきた。番組では宮崎がヒロイン「ポニョ」などキャラクターに思いを寄せ、徐々に成長させてゆく独特の手法をはじめ、密着カメラだけが知りえた宮崎アニメの秘密を徹底的に解明する。映画作りが大詰めを迎えるなか、宮崎が見せた涙。これをきっかけに映画は予期せぬエンディングへと向かってゆく。カメラは映画誕生のドラマを克明にとらえた。

去年の「プロフェッショナル 仕事の流儀」で放送された宮崎駿の密着が100日だったので、そこに200日がプラスされて放送される模様。カメラが回る前でNHKのディレクターを説教したり、露骨に息子との接触を嫌がったり、宮崎駿の伝説っぷりがこれでもかと垣間みれる、かなり面白い内容でした。今回も楽しみです。

宮崎駿の伝説は数あれど、一番強烈なのは、手塚治虫が亡くなった時に時に雑誌「COMIC BOX」に手塚治虫批判を寄せたエピソード。

さっと検索してみたら2chのログをまとめたサイトに、その全文がありました。

■ 【ウソ】漫画界の噂【ホント】2ch(痕跡症候群)

手塚さんの特集だそうですが、悼む大合唱はたくさんあるだろうから、それに声を揃えて一緒に大合唱をする気は、ぼくにはないです。

かなりの長文なので、続きはリンク先でどうぞ。

追記:(08/8/6)

見ました。前回放送された「ポニョ」構想時の映像はほとんど使われず、新たに撮影された「ポニョ」製作スタートから完成までのドキュメント、加えて番組司会の2人のインタビューという構成でした。そのインタビューの中で、「カリオストロ」がヒットせず業界から干された時代のことを、「怒り」という言葉を使って当時のアニメ界への恨みを表現していたのがとても印象的でした。「今となっては感謝してます」とか「あの苦労があったから」とか奇麗事を言いません。他にも、手を抜いた絵を描いたアニメーターを「この絵は私への挑戦だ」とえらい剣幕でどやしつける毒宮崎や、やたら死を口にして弱気になる弱宮崎を見ることはできましたが、前回密着のときにあったような宮崎駿の人間性の強烈さを垣間見る場面は少なかったです。

番組自体は、過去のジブリ作品を引き合いに出して、宮崎作品に登場する母は宮崎自身の母への思いの投影であることが番組中繰り返され、「ポニョ」の結末に悩む宮崎が最終的に母への思いをラストに盛り込んだ、ということが完成した絵コンテを追いながら映画ラストシーンのストーリーが感動的に語られ、映画完成、スガシカオ、終わり、という番組の流れ。番組の軸の部分が作為的な安っぽい感動に流れすぎていて、特に後半に興ざめしました。番組を盛り上げるために取材対象である映画自体のストーリーの感動を利用するというのは、ドキュメンタリーとしてどうなんでしょう。せっかくの素材と300日のフィルムがあるのに勿体無い。

News : 2008年08月04日 16:56

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