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2008年09月16日 15:06
Modernaire - Dez Dickerson
幻の未音源化曲が25年の月日を経て遂にリリース! DMX Krew remix収録。
映画「Purple Rain」。プリンス一派がライブハウスでバンド合戦、という映画です。あの映画中でプリンスはもちろん、他にThe TimeやApollonia 6などが登場してライブ演奏を披露、それぞれの演奏が各アーティストのアルバムに収録されていますが、唯一音源化されていない不遇の曲が、Dez Dickersonが演奏するところのこの「Modernaire」。
クレジットなどありませんが、聴けば一発でわかるプリンス印の作品。Dez Dickersonはプリンスのバックバンドの初代ギタリストで、トレードマークは「神風」のハチマキでした(本人の公式サイトで通販してます:25ドル 高っ!)。
さて「Modernaire」。当然ファンから音源化の要望は大きいものの、今後『Purple Rain』がリマスターされて豪華ボーナストラックディスクが付くような事態にならなきゃ音源化は無理かなーと思ってましたら、唐突に本日から音楽配信サイト「Bleep」にて、この「Modernaire」の配信がスタートされました(→ Bleep)。
なぜにクラブ系・電子音楽系・インディ系に特化している「Bleep」から?と不思議に思いつつも早速ダウンロードして聴きましたが、ブート盤で聴けるようなこもった音質。終始「サー」っというノイズが乗っています。これ、本当にライセンスをクリアしているのでしょうか?「Bleep」はライセンスのあやふやな音源の配信には厳しいと思ってたんですが、どうなんでしょう。
そもそもPrinceとワーナーが泥沼の著作権争奪戦争をやっている以上(現在ワーナーが有利な状態での実質休戦状態:だから旧作がまったくリマスターされない)、こんなキワキワのところにあるレアな曲のライセンスが出されるはずはありません。
リリース元はCitiniteというよく知らないレーベルで、どうやらイギリスのエレクトロ系レーベル。12inchでもリリースされています。DMX Krew、Egyptian Loverなどのリミックスを収録。リミックスというか、カバー。「元曲のテイストを活かしてこそ!」みたいなファンの目線や思い入れを抜きにしたら、どれも結構楽しめるエレクトロだと思います。
レーベルのサイトの情報を見ると下のような記述が。
■ Dez Dickerson, Modernaire(Citinite)
mastered from a newly discovered tape recording. (中略)For this Citinite release we were unable to locate the original 2 track analogue master of the song and have been forced to utilize one derived from a cassette copy of the original master.
Dez Dickerson本人所蔵のカセットテープからマスターを起こしたそうです。ライセンスに関しては「本人のお墨付きだ、何か文句あるか!」ということなのでしょう。大丈夫?
上のサイトには他にも「Modernaire」の曲作り・リリースがポシャった経緯など、充実したDez Dickerson自身の証言があります。
Review : 2008年09月16日 15:06
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