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■ クラフトワーク、自らの曲をサンプリングされた著作権裁判で逆転敗訴（MySpaceニュース）

ドイツの伝説的テクノ・ユニットのクラフトワークは、自らの曲の一部をドイツのラッパーがサンプリングしたことで訴訟を起こしていたが、11月20日に「著作権侵害にはならない」との判決が下された。AP通信が報じている。（中略）サンプリングがわずか2秒と短いことが裁判の争点となり、ハンブルグ法廷での第一審では、「2秒という最も短い断片でも、完全に新しい作業でない限りは著作権侵害にあたる」としてクラフトワーク側を支持していた。しかし11月20日にベルリンの最高裁判所で行われた判決では、「2秒の抜粋では著作権を侵害しない」として第一審が覆された。「Nur Mir」がクラフトワークの曲とはかなり異なる仕上がりだったのも大きかったようだ。

訴えられたのは下の曲。

確かに仕上がりはKraftwerkの元曲と違い過ぎます。訴えた方の曲は下の曲。

数日前に「１秒でもサンプリングはダメ」というJASRACの見解を記事にしましたが（→ Link）、ドイツでは２秒でもセーフという判決が最高裁から出てしまいました。でも２秒というサンプリング時間の短さよりも、その内容が判断されている（「クラフトワークの曲とはかなり異なる仕上がりだったのも大きかったようだ」）のが興味深いです。

最高裁で負けたということは、ドイツでももうこれで確定ということでしょうか。次はBob JamesがSabrina Setlurを訴えたら面白いのに。

ドラムマシンのリズムも聴いたこと有るような。なんでしたっけ。

ちなみに、KraftwerkのサンプリングといえばAfrika Bambaataaの「Planet Rock」ですが、あれは早い段階で話し合いが付いていて、「Planet Rock」の印税の一部がKraftwerkに入るようになっています。厳密にはサンプリングではなく、メロディーを演奏し直している「カバー」扱いなので、作曲者などの表記にもキチンとKraftwerkメンバーの名前が入っています。