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2008年12月15日 15:02
ウォーリー WALL-E
初めてピクサー作品を映画館に見に行った!
ゴミだらけになって人間に見捨てられた地球、そんな地球を700年たった一人で掃除し続けるゴミ処理ロボット・ウォーリー。そこにやってきた最新型ロボット・イヴ。監督は「ファインディング・ニモ」のアンドリュー・スタントン。
わっかりやすいストーリーに素晴らしい造形のキャラクターたち。つまりピクサーの真骨頂なのですが、「WALL-E」は無声映画のごとくセリフがほとんど無くて(特に前半)、ロボットのわずかな表情と愛嬌タップリの動作だけで、涙に笑いに観客の感情を右に左に揺さぶります。これは文句無しに凄い。オッサンをひきつけるオマージュや小ネタの数々もさすが。これまでのピクサー作品以上に、ゆりかごから墓場まで、完全に誰でも楽しめる映画です。
これまでのディズニー/ピクサー作品だと、マクドナルドの「ハッピーセット」でキャラクターの玩具がもらえますよ、というCMが頻繁に流れているはずなのに、今回の「WALL-E」では全然流れません。ピクサーとマクドナルドのタイアップが終了したのかな?何故だろうと不思議に思っていましたが、映画を見て大納得。こりゃ無理です。徹頭徹尾の消費社会批判映画でした。なんでも、試写会では映画を見る前に招待客に会場近辺のゴミ拾いをさせたところもあったとか。
ゴミに対する批判だけならマクドナルドも退くことは無いでしょうが、ファストフードへの強烈な皮肉がたくさんあって、これでマクドナルドとタイアップして「ハッピーセットで走るウォーリーをプレゼント」とやるのは相当無理があります。契約が切れた途端に「本当はファストフードなんてイヤでした」というピクサーからの絶縁宣言なのか、テーマをかんがみて今作だけマクドナルドが辞退した形なのか、舞台裏が気になります。
そういえば「レミーのおいしいレストラン」もマクドナルドでのネズミのグッズ配布はありませんでした。
ウォーリーをはじめとするロボットの声やSEを、伝説の音響職人ベン・バートが担当しています。ベン・バートと言えば、なんといってもライトセイバーにR2D2、つまりスターウォーズでの仕事です。そして「WALL-E」、スターウォーズでの仕事に勝るとも劣らぬ素晴らしいものです。自分の名前以外の言葉を喋らないロボット達の魅力を音声だけで最大限引き出しています。テレビCMでも聞ける「ウォオ〜リ〜」の声の様々なバリエーションを100分間堪能出来るだけでも十分価値ある映画です。
Review : 2008年12月15日 15:02
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