2009年06月14日 17:01

ロンドンの人気DJが詐欺で逮捕 - 盗んだカードで自分の曲を65,000回ダウンロード

犯人は「A group of popular London deejays」。

■ 'SCAM' DJS SCRATCH UP ITUNES $$(New York Post)

A group of popular London deejays used stolen credit cards to buy their own music on iTunes in an elaborate scheme that netted about $650,000 in bogus royalties and sent the musicians skyrocketing up the "indie" charts, The Post has learned.

■ Police hold 10 after claiming to crack online music fraud(guargian)

An international fraud in which a gang allegedly made thousands of pounds downloading its own songs from online music stores with stolen credit cards has been cracked by the Metropolitan police and the FBI, the Met claimed yesterday.

盗んだクレジットカード情報を使って、iTunesなどで配信されている自分たちの曲を複数回ダウンロードした疑いで、ニューヨークの警察がロンドンの"有名DJグループ"を逮捕した、というニュース。使ったカード番号の数は1,500、ダウンロードした回数はなんと驚きの65,000回。当然iTunesのインディチャートを駆け上ったそうです。逮捕されたのは10人で、年齢は19歳から46歳まで。「seven men and three women in London, Birmingham, Kent and Wolverhampton」だそうでうす。

クレジットカードニューヨークの警察が動いたのは、被害者となっているのがブルックリンのネット配信のディストリビューター「Tunecore」だからです。被害総額は650,000ドル。うち389,000ドルがロイヤルティーとして犯人の手にわたっている模様。出来心による小遣い稼ぎにしては額がデカすぎます。犯罪組織的なものも関わっているのでは。FBIとスコットランドヤードが協力して逮捕したそうです。

まだ逮捕されたDJが誰なのか、現時点(09/6/14)では具体名は公表されていません。記事によると「A group of popular London deejays」で「the group of independent musicians」。popularってどのレベルのpopularなんでしょう。iTunesを通じて19曲収録のコンピレーション盤をリリースしているとか。おそらくは判明したところで「君、誰やねん」ということになりそうではあります。

金を稼ぐ意味もあったでしょうが、チャートを駆け上がることで注目集めてネームバリューを高めることも大きな動機だったのではないでしょうか。表稼業と裏稼業の一石二鳥。新時代の動機による新時代の犯罪。銃だ薬だという方面のヤクザな事件はクラブカルチャーにつきものですが、クラブカルチャーにもインテリヤクザ的犯罪の波が本格的に訪れたようです。

盗んだクレジットカードを使わず「合法的に」こういうことをやっている人はいるとかいないとかいるとか。ダウンロードになってやりやすくなってるんでしょうね。

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News : 2009年06月14日 17:01

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