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■ 『Kamaal The Abstract』オフィシャル･リリース決定（HMV）

当時レーベルのCEOであったLAリードの判断により、お蔵入りとなっており、その後もプロモ盤の音源が密かの出回っていた幻の作品です。その『Kamaal the Abstract』が、なんと、遂にオフィシャルでリリースされることが大決定。ネット上では、リリースを熱望するQ-Tipの意思に賛同したファンらによって署名運動が繰り広げられるなど、正規リリースされなかったにも関わらず、多くの同業者、ブラック・ミュージシャンたちにショックを与えた衝撃作。あの故J Dillaもプロデュースで参加しています。「何もかもぶち壊して、まったく新しいものを作りたかったし、作らなければという意識があった。ATCQやこれまでの活動が"すべてこの1枚のためにあった"と胸を張れるような決定的なクラシック・アルバムを、ね。」by Q-Tip

ジャケットは変更されるようです。

元々は2002年の４月に「Amplified」に続くソロアルバム第二弾としてリリース予定でした。プロモ盤も配られて雑誌等にレビューが掲載されるところまでいってましたが、「商業的に成功しなさそう」という所属レコード会社AristaのCEOの鶴の一声でお蔵入り。さすがにこれをボツにされたら、たとえ次のアルバムまで6年かかったとしても、誰もQ-Tipを責めることはできません。

Kenny GarrettやGary ThomasなどMiles Davisのもとでプレイしたようなジャズミュージシャンをゲストに迎え、バックバンドの生演奏に乗せてQ-Tipがラップしたり歌ったりするという作品で、音の感触はThe Soulquarians関連の生っぽい作品群に近いものを感じます。プロデュースはすべてQ-Tipのみという話ですが、上の記事にはJ Dillaが関わっているとあります（追記：調べたらやはりJ Dillaは関わっていないようです）。

発売は9月15日。