matsu & take

まず「ブッダマシーン（Buddha Machine）」とは何かというと、FM3という中国の音楽ユニットが作った小さな音楽プレイヤーのことで、9種類のアンビエントミュージックのループを内蔵スピーカーから再生することができます。

■ 昼休みに「ブッダマシーン2」で猛烈リフレッシュする（lifehacker）

この「ブッダマシーン2」は、ご存じの方も多いかと思いますが、一言で言うと、「9つの涅槃サウンドが入ったスピーカー」です。初号機が大人気で、昨年末に後継機が出たのですが、サラリーマンの昼休み向け（と勝手に解釈）に華麗なるバージョンアップを遂げているところが注目です。

元々中国や東南アジアではこういった形態の念仏再生機があるそうで（→YouTube）、ブッダマシーンはそれにヒントを得て作られたコンセプチュアルなアート作品です。この6月にはiPhoneアプリ版のブッダマシーンもリリースされました（→iTunes Store）。

さて、そのブッダマシーンを作ったFM3と、2004年に再結成したノイズ／インダストリアルミュージックの生ける伝説、スロッビング・グリッスル（Throbbing Gristle）が共同開発して作り出したのが、この「GRISTLEISM」です。

■ GRISTLEISM - The Badged Limited-Edition（throbbing-gristle.com）

Industrial Records Ltd. are pleased to announce the birth of GRISTLEISM, the newest member of our Throbbing Gristle family. Bastard offspring of now-famous ambient loop player the Buddha Machine, GRISTLEISM is part Industrial sound machine,part noise instrument. Featuring thirteen original and uncompromising loops, GRISTLEISM delivers a mix of signature TG experimental noise, industrial drone, and classic melodies and rhythms.

「GRISTLEISM」には以下の13曲のThrobbing Gristle制作のループが収録されています。残念ながら音のサンプルはまだ聴くことが出来ません。 追記：一番下にサンプル動画が貼ってあります。

• Persuasion
• Hamburger Lady
• Twenty Jazz Funk Greats
• Thank You Brian
• Maggot Death
• Rabbit Snare
• Lyre Liar
• Wimpy bar
• Sex String Theory
• Heathen Earth
• Industrial Intro
• R & D
• After After Cease To Exist

リストの中には「20 Jazz Funk Greats」のようなThrobbing Gristleの代表曲も含まれていますし、このマシンのための書き下ろしっぽいタイトルもあります。

本家のブッダマシーンが、涅槃への導入剤として機能する穏やかなアンビエントミュージックを再生するのに対して、この「GRISTLEISM」は、神経に触るインダストリアルノイズと呪詛的なドローンサウンドが再生されるようです。

このマシン、どんな時に再生するのがベストでしょうか。会社の昼休みにスーツの胸ポケットからサッと取り出して再生。左手にはGRISTLEISM、右手には山崎のランチパック。

ボリュームとピッチをコントロールすることが可能です。Black, Chrome and Redの３色展開で、お値段は通常版（エナメル製バッジ付き）が24.99ポンド、豪華箱入り版が99.99ポンドで、11月発売予定。現在Throbbing Gristleの公式サイトで予約受付中です（→Link）。

■ 追記：09/12/19

YouTubeに動画を見つけました。

Amazon日本とHMVが取り扱いを始めたようです（→Amazon →HMV）。大切な方へのプレゼントにどうですか。