2009年11月16日 18:44

Kid Koalaの新アルバム「100%」は70'sハードロックmeetsターンテーブル

謎の70年代のバンドThe Slewの音源だけで作られたアルバム。

Jay Rowlandsというアメリカの映画監督が、70年代にシアトルで活動していたというロックバンド「The Slew」のリーダーJack Slewを追ったドキュメンタリー映画を制作、そのサウンドトラックを任せられたKid Koalaは、Dynomite DとともにThe Slewの発表・未発表の、ありとあらゆる音素材をミックスしてアルバムを一枚作り上げたものの、映画の製作は頓挫。このアルバム「100%」だけがリリースされることになりました、という話。

Slew - Dust Commanderそもそも、そのThe Slewというバンドが本当に70年代に実在したのかというところからあやふやで、一体どこまで本当の話なのかよくわかりませんが、どうやら全部本当の話のようで、discogsには72年にリリースされたというThe Slewの唯一のアルバム「Dust Commander」のデータが登録されています(→Link )。アルバムはテストプレス盤の50枚しか存在しないらしく、discogsには手書きのタイトルとナンバリングのみが書かれたジャケットが掲載されています。曲のタイトルはSlew1からSlew11まで数字が付いてるだけ。eBayで1000ドル以上で取引されているそうです。

The Slewをターンテーブル上に蘇らせたKid Koalaは、以前Bullfrogというグループでも生バンド+ターンテーブルをやってました(→iTunesStore)。あれはファンク・ブルースっぽい音でしたが、今回は70年代らしい音のハードロック・サイケデリックロックです。「The Slew」はKid KoalaとDynomite Dのユニット名でもあるようです。

Dynomite Dという人はBeastie BoysやMoney Markの周りの人のようで、アルバムのミックスエンジニアはBeastie Boys仕事でおなじみのMario Caldato Jr。この「100%」の音は「Check Your Head」を思い出すような荒々しい音です。Kid KoalaはWolfmotherというオーストラリアのハードロックバンドを従えての生編成でライブツアーを回っています。

アルバム収録曲「Robbing Banks (Doin' Time)」がMP3で無料配布されています(→Link)。

Ninja Tuneから11月下旬にリリース予定。

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News : 2009年11月16日 18:44

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