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2009年11月10日 22:33
Kraftwerk 初期作品は黒歴史、では無かった - リマスター再発も検討中
何年後に実現?
Kraftwerk初のボックスセット「The Catalogue」のリリースにあわせて、一人残った創始メンバーRalf HütterへのインタビューがPitchforkに掲載されています。
その中で、今回のボックスセットに収録されなかった初期作品(Kraftwerk、Kraftwerk2、Ralf & Florian)についての質問にRalf Hütterが答えています。拙訳。
■ Interviews : Kraftwerk(Pitchfork)
Pitchfork: 今までに、再発されたクラフトワークの初期作品を見かけたことは有りますか?
RH: Yes。私達はまったく時間がなくて、あいにくそれらのCDはとても酷いクオリティ、ブートレッグそのものです。近い将来に時間を見つけて、古いKling Klangのアーカイブを調べて、古いテープやアートワークを修復して、(使われなかった)アートワークをさらに見つけて、(ファンが)手に入れられるようにします。それらの作品は私達の作品の別のフェーズ(時期、段階)のものです。Autobahn前、"Man-Machine"のアイデア登場後、という感じです。
Pitchfork: (この件は)誤解のひとつになってると思いますよ、つまりクラフトワークはそれらのアルバムが存在しないかのように振る舞いたがっていると。
RH: No!何といえばいいのか…私達はフェーズを経験しているのです。アートのように。様々な初期のフェーズ、それからAutobahn、そして今はKraftwerkのフェーズ…。
はやくその「近い将来」が訪れて、初期の作品がハイクオリティな音質&アートワークで手に入れられることを楽しみにしています。
このインタビューによると、今回の「The Catalogue」が2004年にいったん延期されたのは、アートワークや写真などのアーカイブからの発掘が満足に進まなかったことと、ツアーの多忙が原因で、リマスターのクオリティに満足いかなかった、というような音関係の問題ではなかったようです。
「Kraftwerkが2010年に新作をリリース?」なんていうニュースが出回ってましたが(→Link)、このインタビューでは新作については「セッションしてます」くらいしか語っていません。初期3枚のアルバムの再発より、新作制作のほうが優先度は高いようなので、初期作品の再発は遠い先になりそう。
最後に、ぼちぼち世界中に届き出しているというドイツ語版のほうのボックスセット「Der Katalog」の写真を載っけておきます(via: kraftwerk.technopop.com.br)。
おー、デカいブックレット凄い。
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News : 2009年11月10日 22:33
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