2010年01月12日 11:07

彦根で見つけた「ひこにゃん」似のキャラ「ひこちゃん」

ひこちゃんプリン。写真あります。

空前の「ひこにゃん」ブームに湧く城の街、彦根。「四番街スクエア」と呼ばれる彦根城のふもとの地域の一角に設けられたひこにゃんグッズ専門店で、面白いプリンを見つけました。

彦根のひこちゃん(あざらし) image

なんとかわいらしい、ひこにゃんの顔が描かれたプリンです。添えられたポップによると、自然の素材だけで作られた、お子様に安心して食べさせてあげられる、体にやさしいプリンだそうです。ん?横をよく見てみると…。

彦根のひこちゃん(あざらし) image

彦根のひこちゃん(あざらし)。

ポップをよく見ると、いくつかの新聞に取り上げられたとあり、その新聞がコピーされています。その新聞記事の中には「ひこにゃんプリン発売」と書かれています。

■ ひこにゃんプリン、大人気(asahi)

商品を卸している彦根市内の店から「ひこにゃんを使って何かできないか」と相談を受けた。移動する車中でアイデアを練り、「顔だけなら描けるかも」。開発に取りかかった。天然のバニラビーンズに生クリームを混ぜたカスタードクリームに、ひこにゃんの顔をかたどった自作のアクリル型をのせ、ココアをまぶしてみた。長女の有沙さん(6)が試食し、「かわいくて、おいしい」と絶賛。今年4月に売り出した。

2007年の記事です。人知を惑わすキャラクタービジネスの甘い蜜。椅子に深く腰掛けて目を閉じ、ひこちゃん誕生の舞台裏を想像します。

■ ひこにゃん悩ますそっくりキャラ なんと同じ原作者(asahi)

滋賀県彦根市の人気キャラクター「ひこにゃん」そっくりのキャラが流通している。ひこにゃんを考案したキャラクター作家が作った「ひこねのよいにゃんこ」で、人気は上々だ。市は27日、市内の業者に販売中止を求める文書を出した。

こちらは2009年7月のニュース。「ひこちゃん」のことじゃなくて「ひこねのよいにゃんこ」のことです。この問題で市と商工会議所が揉めて、ひこにゃんグッズの専門店が入っている第三セクター「四番街スクエア」はから市が役員を引き上げています。

今回彦根で近辺の土産物コーナーを見て回った感触だと、もへろん&サンライズ出版「ひこねのよいにゃんこ」の勢力は、衰えるどころかむしろ大きく拡大していて、3ポーズの手書きイラストが入っただけのまんじゅうやキーホルダーなど、手作り感覚の強い土産物は減っていて、しっかりしたパッケージの商品らしい商品が多くなっています。どの店でも売り場のメインコーナーは「ひこねのよいにゃんこ」関連グッズでした。その中であざらしの「ひこちゃん」は異彩を放っています。「ひこちゃん」は、プリンの他にはクッキーがありました。ブログ「ハム男のラーメン日記」(→Link)で「ひこにゃんクッキー」「ひこにゃんプリン」の写真を見ることができます。自分の見た「ひこちゃんクッキー」は、兜が白色で、シールにはひこちゃんのイラストが入ってました。

ひこにゃんクッキー ひこにゃんプリン 引用元:ハム男のラーメン日記 image

▲ 「ハム男のラーメン日記」から画像転載させていただきました(→Link)。

実家が彦根なもので、ひこにゃん登場以降、帰省するたびに(他にすることがないので)彦根城へひこにゃん詣に出かけています。土日祝日になると、ひこにゃんは1日3回、彦根城内の広場にあらわれて、観光客に愛想を振りまいてくれます。最初の頃は100人いない程度がひこにゃんの周りを取り囲むくらいだったのですが、今年は軽く200人を越す大人数が行列を作るような事態となっていました。

今年自分が行った日は、数日前に大雪が降って足元がぬかるんでいたこともあって、建物(彦根城の敷地内にある博物館)内の講堂でのひこにゃんお披露目となりました。半分くらいが小さな子供を連れた若い夫婦で、他には城を見に来た定年夫婦グループや、デートの若いカップルなど、客層はバラバラでしたが、2-30代の女性が熱気の中心になっているような印象を受けました。

ひこにゃん登場前に職員があらわれて「本日は5分入替制とさせていただきます。ひこにゃんはたいへんデリケートです、ひこにゃんの手をつかんだりしないでください。ひこにゃんへのおさわりはNGとなっております」と説明、男性陣から「グヘヘ」という黒い含み笑いが起こりました。

ひこにゃんが登場すると、そこはもうソフマップか信長書店かという大盛り上がりで、掲げられるケータイ、デジカメ、一眼レフ、「かわいい〜」「キャ〜」「こっち向いて〜」という黄色い歓声。それに応えて様々なポーズを披露するひこにゃんは立派なエンターテイナーです。右へ左へと舞台を大きく使って動き回り、撮影しやすいように動きを遅くしたり止めたりする気づかいも忘れません。撮影会も中盤になると小道具(小刀)を取り出してステージの流れにアクセントを付け、子どもが泣けばその子に向けて首元の鈴を鳴らし(あの鈴は飾りではなく音が鳴る)、それでも泣きやまなければ、いじける仕草で笑いをさそいます。場数をこなしたベテランのグラビアアイドルのような貫禄のステージングでした。DVDを出したら売れるでしょう。

カメラを忘れたので今年の写真はありません。2008年の正月に撮った写真でよければどうぞ。

ひこにゃん 2008年 image

ひこにゃん 2008年 image

ひこにゃん 2008年 image

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Text : 2010年01月12日 11:07

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