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2010年01月29日 21:57
Lou Reed「Metal Machine Music」が4チャンネルステレオ収録のBlu-rayで再発
元祖インダストリアルミュージックを最高の音質で。
1975年のLou Reedのアルバム「Metal Machine Music」が再発されます。LP2枚組、片面15分ずつ計4曲のフィードバックノイズが収録された伝説のアルバムです。
■ Lou Reed's Metal Machine Music Released on Blu-ray(Blu-ray.com)
The controversial 1975 Lou Reed album 'Metal Machine Music' (considered as either the ultimate conceptual punk album avant la lettre or a big musical joke) is set for a Blu-ray release in mid-February, to tie in with Reed's upcoming European minitour with a new experimental and improvisational outfit. The BD, supervised by Lou Reed, contains both discrete 4-channel and stereo audio reproductions of the original analog masters at 96kHz/24 bits, and includes the looped locked groove audio at the end as on the original vinyl release.
Blu-ray、DVD-Audio、180グラムの高品質アナログという高音質フォーマットでの充実したリマスター再発です。しかもBlu-RayとDVD版には「original quadrophonic master」、8-Trackテープでリリースされていたという幻の4チャンネルステレオ方式バージョンの「Metal Machine Music」を、今のホームシアターのサラウンドシステムで聴けるようにマスタリングし直したデータが入っているということです。これは極悪。今回は普通のCDフォーマットでのリリースは無しのようです。8-Trackテープについてはこちら(→Wikipedia)
これまでにもCD再発は何度かありましたが(2000年が最新)、リマスターは恐らく初ではないでしょうか。LP盤のラストに仕掛けられた無限ループも再現されているそうです。
この「Metal Machine Music」は、リリース当時はアンチ・コマーシャリズムだったりレコード会社への当てつけだったりを動機とした「ジョーク」作品として受け止められたそうですが(「不良品だ」と返品が相次いで、多くは回収・廃棄されたらしい)、当人は大マジだったようで、実際何度も何度も再発をしていますし、今回のリマスター再発の力の入りようは、彼の他のアルバムの再発の比では有りません。
たしかルー・リードはかなりのオーディオマニアで、この「Metal Machine Music」は周波数がどうとか、そういうオーディオマニア的な実験として作られていると聞いたことがあります。2000年代の前半頃に来日した際、大阪でのライブ時にオーディオ機器を物色しにヨドバシカメラに行ったら、阪神タイガースの優勝セールの大パニックと重なってしまい、入店制限で買い物できなくて悔しがっていた、というニュースがあったのを覚えています。
■ Lou Reed's Metal Machine Music - Re-Issue(loureed.com)
The perfect holiday gift for your loved one
「あなたの愛する人への完璧なホリデーギフトです」。愛する人が奇跡的にノイズミュージックのリスナーだったらそれでいいでしょうけど…。
News : 2010年01月29日 21:57
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