2010年03月09日 09:51

米音楽誌Spin, Vibe, BillboardのバックナンバーがGoogleで創刊号から無料閲覧できる

Googleブックスです。

昨日は、オウテカの12時間DJMixのトラックリストが、共有機能のあるWebベースの無料ワープロソフト「Google Document」を使ってネット上で作られていることを紹介しましたが(→記事)、今日はGoogleの書籍の全文検索サービス「Google Books」です。

■ 米雑誌のバックナンバー,グーグルの支援で次々と無料閲覧に(media pub)

Google Book Searchで、バックナンバーを検索し閲覧できる雑誌が増えてきている。今月に入って、Bonnier社は、「Popular Science」の137年分の過去記事が無料で閲覧できることを、正式に発表した。続いて、技術系出版社のIDG社が発行している「CIO」,「CSO」,「InfoWorld」、「 Network World」の4誌のバックナンバーが、同じく無料で利用できるようになった。グーグルが、過去の雑誌をスキャニングしてOCRでテキスト化しているので,検索も可能である。いずれも創刊号からを対象にしているが、最近のほぼ1年分の号は無料で閲覧できないようにしている。

日本語の本の登録があまり進んでいないので、このサービスを使うことはありませんでしたが、海外のサイトで「Spin Magazineが全部読めるようになってる!」と話題になっており、調べてみると、創刊号からバックナンバーが全て登録されていて、中身もしっかり読めるようになっていました(→Google Books)。これは凄い。写真を眺めてるだけで時間が飛ぶように流れてゆく…。

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他にも音楽雑誌が無いか、いくつかアーティストの名前などを検索してみると、ブラックミュージックの専門誌「Vibe」を発見。「Spin Magazine」同様に創刊号からバックナンバーが登録されていて、無料閲覧出来るようになっていました(→Google Books)。

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また、音楽業界誌の「Billboard」は創刊号からでは無いようですが、1979年の号からバックナンバーが登録されています(→Google Books)。下の画像の1979年6月16日号の見出しは「多くのレーベルがレコードにバーコードをつける」です。

画像「Spin Magazine」は1985年創刊号(表紙はMadonna)から2009年の10月号まで、「Vibe」1993年の創刊号(表紙はJevnile)2008年12月号まであります。先の2誌と違って週刊雑誌の「Billboard」は、初期の号がいくつか抜けているようですが、ザッと見た感じでは、2008年までほぼ全て登録されていました。1000号くらいはありそうです。

こんなに気前がよくていいのかな?と驚きますが、バックナンバーをタダで読ませることで雑誌のファンになってもらって、最新号をお金を出して買ってもらう、という流れが生まれれば、雑誌側にとってもプラスになるのでしょう。上に引用した「media pub」の記事には、実際にGoogle Booksで無料閲覧できる雑誌が購読者数と広告売上高を増やした例が取り上げられています。

現時点では、日本の音楽雑誌はまだひとつも登録されていません。Googleブックスで「ミュージックライフ」や「ロッキング・オン」が読める日はくるのか。

■ 関連サイト

News : 2010年03月09日 09:51

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