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2010年04月01日 10:21
BBC制作のエレポップのドキュメンタリーがYouTubeに丸々あがってる
タイトルは「Synth Britannia」。
BBCで昨年11月頃に放送されたドキュメンタリー番組「Synth Britannia」がYouTubeに丸々あがっています。イギリスのエレポップ(番組内ではおもに「シンセポップ」と表現しています)の歴史をシンセサイザーに重点を置いて紐解いていくような構成の番組で、70年代後半から1983年くらいが中心です。
音質も映像も極上です。トータルで90分くらい。番組は「時計じかけのオレンジ」の映画公開とKraftwerkの初英国ライブから始まります。
(以前投稿した下の動画は全部消えたので、新しいくアップされたのを上に貼り直しました)
BBCのサイトにトラックリストが掲載されています(→Link)。そこで動画も見れるようになっていますが、残念ながら日本からは視聴不可能。
インタビューに登場するミュージシャンがメチャクチャ豪華です。最初に買ったシンセサイザーの話をしていたり、はじめてKraftwerkを聴いたときの衝撃について語ったりしています。1975年のKraftwerkのイギリスでの初ライブ終演後に楽屋にやってきて「未来の音楽!今使ってる楽器全部売ってシンセ買います!」と興奮していた若者が後にOMDとして活躍する、という話や、一番最初にブレイクしたエレポップのアーティストはGary Numanで、彼の「Top Of The Pops」での演奏を見て、Human Leagueの女性組が電話で衝撃を語り合ったという話など、面白い話が満載です。
アーティストやナレーションがイギリスのSF作家J.G.バラードについてたびたび言及しています(おもに「クラッシュ」について)。音楽以外のものが音楽に与えた影響については、その時代をその場所で通過していないとなかなかわかりにくい部分なので、こういう証言は貴重です。
日本の「テクノポップ」史を総括するようなドキュメンタリーをお願いします、NHKさん。
News : 2010年04月01日 10:21
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