matsu & take

1988年のロンドン、セカンド・サマー・オブ・ラブ勃発時のクラブイベントの様子を撮影したホームビデオ的動画がYouTubeで3本公開されています。

■ Acid '88 on film（RA）

Take a look at this surprisingly high quality footage shot at West London venue Barbarella's back in the summer of love, 1988.

DJをしているのはRocky & DieselというロンドンのDJチームのよう。のちにAshley Beedleと一緒にハウスユニットのX-Press 2を結成、今でも活躍しています。

Jungle Brothers「I'll House You」、Nitzer Ebb「Join in The Chant」、Donna Summer「I Feel Love」、George Kranz「Din Daa Daa」、YMO「Firecracker」まではわかりました。

この夜はアシッドハウスとバレアリックハウスのイベントだったようです。疑っていたわけではないですが、音楽雑誌やコンピレーション盤などで伝え聞いていたアシッドハウス・バレアリックハウス的な選曲が、本当に行われていて、お客さんに受け入れられていたことを示す映像を目撃できたことに感動します。

アシッドハウスのシーンが発展してレイブになって、レーザー光線がビュンビュン飛び交う商業的な巨大屋外イベントになった後の映像はビデオクリップなどでよく目にしますが、小さなクラブでのクラブイベントの様子をフロアの様子を中心に撮影しただけ、というこの動画のようなアンダーグラウンドな雰囲気は初めて見ます。1988年というシーン初期の段階の様子を克明に映しているという意味で、とても貴重な映像だと思います。音声も鮮明。いわゆるクラバーファッションっぽくバッチリ着飾った人は少ないように見えます。スマイルマークの描かれたTシャツを着た女性がガンガン踊っている姿になぜか感動します。