2010年05月07日 09:50

Atari Teenage Riot「暴動生成iPhoneアプリ」が審査通らず

iPhoneアプリ、明と暗。

この1月に再結成したデジタルハードコアなエレクトロパンクバンド、Atari Teenage Riot(ATR)がリリースしようとしたiPhoneアプリが、ドイツでのAppleの審査に通らず、リリースが遅れているようです。

■ Atari Teenage Riot Beef With Apple Over Riot-Inducing iPhone App(Pitchfork)

Recently reunited German electro-punk spazzes Atari Teenage Riot are still causing controversy. ATR's iPhone app has been delayed by the German iTunes store due to a dispute over its content.

Riotsounds Produce Riots 画像このiPhoneアプリはATRの全ディスコグラフィやビデオ、写真などが見れる&聴けるものなのですが(無料アプリ)、このアプリに入った「Riotsounds Produce Riots」という機能が問題になっている模様。ATRによると「観客にヒステリーとパニックを引き起こす超重低音、スクエア波, ノイズ音」が鳴らせるようで、暴動を扇動したとしてメンバーが逮捕された1999年のライブで使った音と同じものが収録されているそうです。「iPhoneをデカいスピーカーにつないでこの音を鳴らして暴動起こそうぜ」というのが正しい使い方です。

超重低音が鳴らせるのがけしからんのか、スクエア波がけしからんのか、ノイズがけしからんのか、Appleの審査基準はよくわかりません。「Riot」という言葉に過剰反応しているだけのようにも思えます。

今回リリースされなかったのは、Appleの審査で「拒絶」されたわけではなく、ATRはあくまで「遅れている」という表現を使っています。今後AppleかATRのどちらが妥協するのか、どういう形になるかはわかりませんが、近いうちにリリースする方向で動いているようです。

これはiPhoneアプリの話ですが、iTunesの音楽や映像、これから本格的にスタートする電子書籍の方で、Appleが今回のような「審査」を強めいていかない保証はどこにもありません。Appleがこういったビッグブラザー的存在になろうとは、iMac以前の倒産直前Appleを知る人は、皆が隔世の感を感じていることでしょう。

再結成Atari Teenage Riotの新曲"Activate"がSoundcloudで発表されています。

亡くなったMC Carl Crackに代わって、CX KidtronikというMCが加入しています。

追記:10/07/30

知らぬ間に上のAtari Teenage Riotアプリが公開されてました(→iTunesStore)。自分はiPhoneを持っていないので詳しくはわかりませんが、暴動機能は無くなっているようです。

News : 2010年05月07日 09:50

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