2010年06月16日 23:29

83年頃のアイドルレコードのゴキゲンなキャッチコピー5つ

広告を書き起こしました。

レコードの処分作業中、偶然か必然か、手にとった映画「探偵物語」のサウンドトラックの中からヒラリと落ちてきた一枚の印刷物。「FLASH UP FRESH 8」と題して東芝EMIのアーティスト8組の新譜レコードの宣伝文句が書かれた広告です。「探偵物語」が1983年の映画ですから、83年頃の作品が扱われているものと思います。その中でもアイドル系の5人に添えられたキャッチコピー&テキストがなかなかパワフルだったので、思わず書き起こしてしまいました。そして無限のネットの海にお帰りなさい…。

FLASH UP FRESH 8

▲ FLASH UP FRESH 8。裏面には薬師丸ひろ子の広告「今、スーパースター。キラキラひろ子」


■ つちやかおり「目をそらさないで!!好きなんだから…。」

'82年6月に『恋と涙の17歳』でデビューして一年。キミは感じない、「かおりちゃん、ちょっぴり大人っぽくなったな」ってさ。かおりもそろそろ19歳、恋のひとつやふたつ……、誰ですか「目をそらさないで、ボクだけを見ていて」なんて言ってるのは。キミのことだからセカンドアルバム『かおり白書』<ETP-90225/ZH28-1297(カセット)/¥2,800>は聴いてくれたよね? まだだって、ペケしちゃうぞ。ちょっぴり大人のかおりを体験して欲しいな。テレビ「ちびっ子かあちゃん」の主題歌『あ・し・た何色』<ETP-17497 ¥700>も大ヒット中!


■ 広田玲央名「だいじょうぶマイ・ボーイ…玲央名はグーよ。」

まったくの話が、スター誕生のお手本みたいだよね、玲央名が映画『だいじょうぶマイ・フレンド』でデビューしてからの人気急上昇ぶりは。時代が玲央名を求めていたのだ。4才でバレエのレッスンを始めたというだけあって、そのプロポーションのグッドさは最高にベスト。玲央名が歌う主題歌『だいじょうぶマイ・フレンド』<WTP-17465 ¥700>もグングン急上昇中。みがきたてのレモンみたいな彼女、応援して欲しいなキミにも。サントリー・トロピカル・ドリンクのテレビCFで超セクシーな玲央名が見れまーーーす。


■ 桑田靖子「聴いてカンゲキ、会ってニッコリ、ハツラツ靖子」

ホント、デビュー曲『脱・プラトニック』<TP-17470 ¥700>を聴いたときはブッ飛びましたね、私は。16才と聞いて2度ビックリの!!ですよ。次から次へといろんなタイプの女の子がデビューするけど、靖子はゼッタイにダ・ン・チ。血液型A型、星座はさそり座、だから優しくもチクリと刺してしまうぞキミのハートを。靖子になら金縛りにされたっていいよね。『愛・モラル』<TP-17505 ¥700>がヒット中の靖子に待望のアルバムが7月21日に出るのだ。『ファーストキス』<TP-90235/ZH28-1328 ¥2,800>がそれ。今年の夏、靖子は快感指数120%!


■ 川島なお美「ネ、なお美体験しない?パワー全開よ!」

天使と小悪魔が握手しているみたいだな、なお美って。「なお美ちゃん!」と呼びたいキュートな時もあれば、「なお美さん」と小声で告げたいほどセクシーなときもあるんだよね。歌、テレビ、写真集、エッセイ集と158センチの小柄なカラダのどこにフル回転のパワーがあるんだろうね、気になるね。さて、期待のニュー・アルバムが7月21日にリリースされるのです。ワオッ!『シャワーの後で』<TP-90233/ZH28-1327(カセット)/¥2,800>タイトルからしてタ・メ・イ・キもの。彼女の胸のときめきが夏の潮風に乗って聞こえてきますよ、きっとキミに。


■ カジャグーグー「ハニカミ屋さん聴いてヨ!ゴキゲンな男の子達の登場だ。」

”アイドル”と聞くと物知り顔の大人は言うんですよね「ミーハーが…」とか「ホンモノじゃない」なんてね。でもね、ビートルズだってアイドル・スターだったんだからね、ホントに。「これイイな」と感じるキミの感性が正しいのじゃ。さて、カジャグーグー知ってる?「えっ、誰なの」なんて言ってると笑われちゃうぞ。イギリスでファースト・シングルがいきなりチャート1位に輝いた、平均年齢22才の素敵な男の子達、もちろんルックスもGood!デビュー・アルバム『君はTOO SHY』<EMS-9100/ZR28-880(カセット)/¥2,800>ゴキゲン。スーパー・アイドル見ーーーつけた!!

以上です。後年に語り継ぎたい素敵な表現がたくさんあります。桑田靖子の文章の中の「靖子になら金縛りにされたっていいよね」というのが一番好きです。

特別面白くなかったので書き起こさなかったのは、大内和美、デビッド・ボウイ、デュラン・デュランの3つです。それに加えて上の5つを同列に並べて宣伝しようっていうんですから、マーケティングもへったくれもありません。音楽産業・春の時代、カセットテープを2,800円で売っていた時代です。

Text : 2010年06月16日 23:29

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