matsu & take

今秋インドで公開予定のSFロボット映画「Endhiran（英題 Robot / 邦題 ロボット）」。公開前の時点で、インド映画の様々な記録を大きく塗り替えることが確実視されている超大作映画です。主演はインドが世界に誇る国民的俳優「ムトゥ 踊るマハラジャ」のムトゥ役、ラジニカーント（通称：スーパースター・ラジニ）です。予告編をどうぞ。

アクションあり！ロマンスあり！歌あり！ダンスあり！そして、ロボットあり！ 予告編を3本見ても一体どういうストーリーの映画なんだか微塵も想像できません。

欧米の映画に出てくるロボットとは微妙に異質な造型＆動きのロボットが集団で踊っている姿は物凄いインパクトです。夢に出てきそうなグラサンオヤジ、スーパースター・ラジニのニヒルな表情。1949年生まれの61歳とは、とても信じられません。

サントラもすごい。インド映画で音楽といえばもちろんこの人、「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー賞を受賞したA.R.ラフマーン。映画の持つ独特の世界観を音で表現しています。

「ロボだロボだ」と何を歌っているのか知りたい。

今の欧米のポップスやダンスミュージックをインドの音楽と合体させて、それを映画音楽に仕立て直すのはA.R.ラフマーンの常套手段です。今回のテーマはSFだけに、デジタル感がいつも以上にすごい。そして、毎度毎度A.R.ラフマーンの作品はミックスがすごい。彼のミックスがここまで凝りまくっているのは、ラジオやMP3プレイヤーなどの家庭用機器を想定しているポップスとは違って、劇場の音響装置で再生されることを一番重視して作られているからかもしれません。音楽文化の背景の違いがこういうところに現れているように思います。

「Endhiran」の日本での劇場公開は、どうなんでしょう、東京で単館で上映される感じでしょうか？ せめてDVDになって全国のレンタル屋に並ぶくらいまでにはなって欲しいものです。サントラはiTunesStoreで日本からも購入できます（→iTunes）。サントラは世界中のiTunesのアルバムチャートで一位になったそうです。是非CD化して欲しい。