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2010年08月05日 10:23
近年で最高のシンセファンク / XXX - Jimmy Edgar
「Color Strip」から4年。
Warpからのファーストアルバム「Color Strip」から4年、待望のセカンドアルバムです。
高すぎる期待値を大きく越えてきました。
「Color Strip」は、それぞれの曲はとてつもなく素晴らしかったのですが、「エレクトロです」「エレクトロニカもできます」「大人のR&Bをこんな感じに」「デトロイトテクノだって」と、出来ることを全部やった見本市的内容だったのに対して、このアルバム「XXX」では、「Color Strip」の多様性を保ちながらも、すべての要素がファンクの方角を向いて再結集、素晴らしくハイセンスでクールなファンクアルバムを形作っています。
荒っぽい手弾きのシンセ、全体にうっすらリバーブのかかったビート、XXXな言葉をささやくウィスパーボイス。それぞれ80年代のエレクトロ/ファンクをしっかり土台にしています。その上に次々と適確なタイミングで放り込まれる、現代的でキレのいいエディット。それも、多過ぎず少な過ぎず。このサジ加減が天才的です。猫も杓子も80年代リバイバルだエレクトロだの昨今、ビート全体にリバーブをかけるところまでしっかりやって、その上でここまで現代的な音楽に仕上げているのは、Jimmy Edgarくらいしか思いつきません。
ここ10年くらいで最高のシンセファンク・エレクトロファンクと言って良いでしょう。文句なしの殿堂入り。
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Review : 2010年08月05日 10:23
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