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2010年08月03日 08:33
青春の旅路にゾンビをトッピング / ゾンビランド
有酸素運動!2度撃ち!シートベルト!
人類の大半がゾンビと化してしまった世界に生き残った童貞引きこもり青年が、ゾンビハンター男と詐欺師姉妹というアクの強い仲間たちとともに遊園地を目指して旅をするという青春コメディなロードムービー。
言ってしまえばアメリカ版「ショーン・オブ・ザ・デッド」で、様々な「ゾンビ映画あるある」で終末世界を笑い飛ばそう、という楽しい楽しい娯楽映画。ホラー度はかなり低いです。
「ショーン」がマニアックにゾンビ映画を研究してゾンビ愛に満ちたゾンビコメディを作っているのに対して、「ゾンビランド」のほうは、あくまでゾンビは添え物程度、カレーライスのライス、ジンジャーエールのジンジャー、アポロチョコのイチゴチョコじゃないほうのチョコ。ゾンビだらけの世界という設定に着想を得て作られた正統派の青春コメディロードムービー、というのがこの映画の正しい捉え方ではないか思います。
「ゾンビの世界で生き残るための32のルール」(→日本独自拡張版 / →Wiki)で映画マニアを細かく笑わせるのではなく(そういう部分もあるが)、さほどゾンビ映画と関係ない会話や小ネタで笑わせつつ、基本はアメリカのコメディ映画の伝統に忠実な主人公の成長を描くロードムービー。かといって、アメリカのコメディにありがちな、日本人置いてけぼりの下品コメディには陥っていないところが高ポイントで、映画を通して暗さは微塵も無く、ラストのゾンビ集団とのテレビゲーム的大アクションシーンまで中だるみ無く盛り上がっていきます。軽~く見られる佳作。続編が3Dで企画中だとか。
詐欺師姉妹の妹は「リトル・ミス・サンシャイン」で素敵なダンスを披露していた女の子です。もうこんなに大きくなりましたか。
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Review : 2010年08月03日 08:33
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