matsu & take

Aphex TwinやBjorkなど、数々の名作音楽ビデオクリップの監督として名高い鬼才、クリス・カニンガムが久しぶりに音楽ビデオを監督しました。曲はGil Scott-Heron「New York Is Killing Me」（via: Pitchfork）。

■ New York Is Killing Me featuring Chris Cunningham（MoMA）

Join us for the world premiere of Chris Cunningham's audiovisual remix of Gil Scott-Heron's "New York Is Killing Me," which will be projected across three screens. This unique event will be preceded by a conversation about the making of the video with Cunningham and Barbara London, Associate Curator of Media and Performance Art. Doors and bar open at 8:30; conversation starts promptly at 9:30.

（追記 10/10/1：サイトに直接いかないと動画を見ることができない設定に変わったようです。こちらからどうぞ → Link）

The Horrors「Sheena Is A Parasite」のPVが2006年ですから、PVとしては4年ぶりの新作。しかし、これはいわゆる普通のPVではなくて、3スクリーンを使って音と映像をリアルタイムにリミックスするという、クリス・カニンガムが最近おこなっているパフォーマンスの一部を編集したもののようで、9月にニューヨーク近代美術館でそのパフォーマンスが行われるのに合わせて（もう行なわれた直後でした）、ニューヨーク近代美術館のサイトに動画が公開されています。かなりデータが重いですが、そのぶん映像も音も綺麗です。

下に貼った元曲と比較するとわかりますが、曲自体がリミックスされていて、元曲からリズムが取り去られて、ダークなドローンサウンドとニューヨークの地下鉄の走行音が加えられ、全く別物に変貌しています。素晴らしい！

今年春のクリス・カニンガムへのインタヴューによると（→Link）、音楽ビデオやCM映像を作るのに辟易してしまっていて、今は自分の映像のために自分で音楽をつくるのに夢中だと語っています。ニューヨーク近代美術館のサイトによると、これをまとめた「his first audiovisual album」を製作中とのことなので楽しみです。