2010年10月06日 12:05

アルバム丸々映像化してYouTubeで公開中 / Le Noise - Neil Young

Le Noise - Neil Youngそして今明かされるアルバムタイトルの謎。

[音楽/レビュー]
タイトル : Le Noise
アーティスト : Neil Young
レーベル : Reprise
リリース年 : 2010/10

ニール・ヤングのニューアルバムは、U2やボブ・ディラン等を手掛けるダニエル・ラノワがプロデュースの、ギター弾き語りアルバムです。ギターとボーカルだけで作り上げられた音空間に浮かび上がるシンプルで力強いメッセージ。パーフェクトなロックンロールアルバムです。

この映像は39分もあるので、アルバムの中の数曲とメイキング映像か何かかな、と思って見始めたら、なんとアルバム丸々、1曲目からラストまでの音にオリジナル映像がつけられたものです。これを無料で公開しますか。公開しているのはneilyoungchannelというニール・ヤングの公式チャンネルです(→YouTube)。

ギター1本弾き語りだというのに、曲ごとにメチャクチャ複雑な音が鳴っています。驚くことに、ダニエル・ラノワへのインタビュー(→YouTube)によると、オーバーダビングはゼロだそうで、アルバム制作中にヘッドホンの使用は無しというのがコンセプトだったと説明しています。エレクトリックギターのアウトプットを上三弦と下三弦で2つに分けて、それぞれを別トラックに録音して、個別にエフェクトをかけていることを明かしています。エフェクトもまた一筋縄ではいかない複雑なもので、そこにニール・ヤングの生々しいボーカルへのエフェクトも加わって、素晴らしく甘美なノイズワールドが展開されています。

エレクトリックギターだけでなく、アコースティックギターの曲も2曲「Love And War」「Peaceful Valley Boulevard」あります。これがまた素晴らしい。「アコギなら丁寧に録音して生そのままに聴かせりゃオッケー、余計なことするな」ということにはなっておらず、時に隠し味、時にメインを食う勢いで、気持ち良いダブ処理が為されています。

上のダニエル・ラノワへのインタビューの中で一番驚いたのは、このアルバムタイトル「Le Noise」の由来。彼の名前ラノワ(Lanois)のダジャレだそうです。

ダニエル・ラノワは、このアルバム完成後にバイク事故で重傷を負いましたが、どうやら復帰したようで、Brian Bladeらと結成した新バンド「Black Dub」のアルバムが11月にリリース&ツアーを準備中です。

これは期待高まる!

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Review : 2010年10月06日 12:05

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