2010年12月29日 08:00

2010年ベストディスク

年末の恒例行事です。

2010年にリリースされた新譜の中から、よく聴いたものを選びました。

■ Into the Great Wide Yonder – Trentemøller

テクノの人が作った暗くて地味でロックなアルバム。これを聴いてTrentemöllerへの信頼がさらに深まりました。EPに収録されたAndrew Weatherallによるリミックスも素晴らしかったです。(レビュー / Amazon

■ Gute Luft – Thomas Fehlmann

テクノの重鎮が作ったベルリン生活のサウンドトラック。日本での生活のサウンドトラックにもぴったり、程良い明朗さと陰鬱さと広大さ。打てば響く心地良さ。(レビュー / Amazon

■ Le Noise – Neil Young

ロックの殿堂とミックスの殿堂の直球勝負。このアルバムと同時期に作られていたというダニエル・ラノアの新バンド「Black Dub」のアルバムも負けず劣らず素晴らしかったです。コインの表裏。(レビュー / Amazon

■ XXX – Jimmy Edgar

近年最高のシンセファンク。ギラギラしたネチっこい音なのにクールさ全開で、汗一滴感じさせないというセンスがすごい。トランス脂肪酸ファンク。(レビュー / Amazon

■ The Minimal Wave Tapes – Various Artists

和音が鳴らない安シンセで作られた草の根シンセポップの冷たい宝石。WikipediaにもDiscogsにも項目が存在しないようなアーティストばかりをコンパイル。(レビュー / Amazon

■ All Day – Girl Talk

マッシュアップの最高峰。マスターピース。上の「Layla」と「Haterz Everywhere」がミックスされた部分の切なさがたまりません。これが無料だっていうんですから、音楽の値段について考えさせられます。(レビュー

■ Highway Rider – Brad Mehldau

現代を代表するジャズピアニストの、ジャズピアニスト度の低いアルバム。映画音楽のようなクラシックのようなロックのような、CD2枚組にぎっしりの穏やかな音楽。(Amazon

■ Crooks and Lovers – Mount Kimbie

最近はジャンルに収まらないややこしいダンスミュージックは全部ダブステップの棚に押し込められますが、これもまさにそういう感じ。なめらかなアコースティック・ダブステップ。(Amazon

■ Rachel EP – KiNK

古風なテクノ・ハウスを最新の技術でスマートにラッピング。このEPに限らず、KiNKがリミックスや共作で関わった作品はどれも外れ無しでした。(Amazon

■ 20Ten – Prince

優等生的な80年代回帰アルバム。今のところヨーロッパのみでのリリース。アメリカ向けに「20Ten DX」が出るって話がありましたが、気がつけば2010年はもう終わり。(レビュー / Amazon

こんな感じです。多く聴いた作品を選ぶとなると、やはり気心知れた常連の名前だらけになります。

今年書いたブログ記事の中でアクセスの多かったもの10本を下に並べておきます。年末年始の暇つぶしにどうぞ。2011年もよろしくお願いします。

Text : 2010年12月29日 08:00

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