2011年06月21日 09:06

英ガーディアン紙の特集記事「現代の音楽史」のインタラクティブな年表がすごい

「Pop」「Rock」「R&B & Hip Hop」「Indie」「Dance」「World & Folk」「Jazz」。

イギリスの新聞ガーディアンが「A History of Modern Music」という特集記事をネットに掲載しています。

「Pop」「Rock」「R&B & Hip Hop」「Indie」「Dance」「World & Folk」「Jazz」の七つのジャンルを一日ごとに取り上げ、それぞれのジャンルのキーになる50の出来事を選んで解説記事を掲載し、その記事をインタラクティブな年表で繋いでいます。これがとても面白くて、とてもキレイです。

■ A History of Modern Music: the timeline(guardian.co.uk)

In a seven-part series, Guardian and Observer critics chart the history of modern music, tackling a different genre each day and picking 50 key moments. Use this interactive guide to travel through time and see their selections. You can also tell us what you think should be there on our blog

タイムライン 画像

右上の「NAVIGATE」のつまみを上下したり、最下部のゲージを左右に動かしたりすると、陸上コースのようなタイムラインがぐーっと動きます。そしてライン上のアイコンをクリックすると該当記事へ飛びます。アイコンはそれぞれ「作品リリース」「ファッション」「犯罪」「死」「メディア」など17のカテゴリーを表しています。音楽史上の様々な出来事がどのような流れになっているのか、どのように関連しているのか、スッキリと眺めることが出来ます。

A History of Modern Music 画像チョイスされている50の出来事も面白くて、音楽の教科書的な出来事ばかりが選ばれているわけではなく、「デビッド・ボウイがベルリンに引っ越す(→Link)」「サンプラーSP-1200がすべてを変える(→Link)」「セロニアス・モンクが帽子を買う(→Link)」「ハシエンダ開店(→Link)」「RelaxがBBCで放送禁止になる(→Link)」「ブライアン・ウィルソンがRubber Soulを聴く(→Link)」「KLFが羊を生贄にする(→Link)」などなど、ちょっと変なチョイスですが、確かに重要な出来事だなと思われる一歩踏み込んだ出来事が選ばれています。

また、「Dance」の歴史の中には日本に関連する3つの出来事が選ばれています。「坂本龍一がRiot In Lagosを録音する(→Link)」「菊本忠男がRoland TB-303を生み出す(→Link)」「Technics SL-1200が製造中止になる(→Link)」。

ジャンルごとにおすすめの100曲がリストアップされていて、これが日本ではまだ利用不可能なストリーミング形式の音楽配信サイト「Spotify」のプレイリストになっています。これも面白い試みです。

この記事はイギリスの新聞の記事なので当然イギリス中心の音楽史になっていますが、こんな風に日本版の音楽史も見てみたいものです。

■ 関連サイト

News : 2011年06月21日 09:06

ブックマーク

Yahoo!ブックマークGoogleBuzzurlニフティクリップlivedorr clipdel.icio.usはてなブックマーク英ガーディアン紙の特集記事「現代の音楽史」のインタラクティブな年表がすごいのはてなブックマーク数

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL :
http://www.spotlight-jp.com/matsutake/mt/mt-tb.cgi/544