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2011年10月31日 11:15
邦題に囚われた監督 / ミッション: 8ミニッツ
「月に囚われた男」のダンカン・ジョーンズ監督の長編映画第二弾。
SFサスペンス。8分だけ死者の意識に入り込める装置を使って列車爆破事故の犯人を突き止めようとする男の話。
面白かったです。これぞ自分の見たかったSF映画という感じ。8分間の過去を繰り返すという有りがちといえば有りがちな話ながら、新鮮な切り口がいくつも用意されていて退屈しませんでした。ハードめなSF要素をしっかり説明しながらも深追いせずにスピード感あるエンターテイメント路線という堅実さ。今作は予算3000万ドルで上映時間93分というコンパクトな作品でしたが、ダンカン・ジョーンズ監督にはもっと大きな映画を任せても上手にまとめてくれそうです。
前作「Moon」の邦題「月に囚われた男」は監督の父親デビッド・ボウイ出演映画「地球に落ちてきた男」のパロディ、今作は原題「Source Code」で、なぜか「ミッション:インポッシブル」のパロディ。つくづく邦題に恵まれないダンカン・ジョーンズ監督です。「このラスト、映画通ほどダマされる。」というキャッチコピーも相当モヤモヤしますが、この映画がレンタルビデオ店で「ミッション: 8ミニッツ」として未来永劫B級オーラを発し続けることになるのが不憫でなりません。
蛇足ですが、ミシェル・モナハン演じるクリスティーナの携帯電話に届く元彼からの着信音がChesney Hawkes「The One And Only」でしたが、「月に囚われた男」でもこの曲が主人公の目覚まし音として使われています。この曲にどういう思い入れがあるのかは謎です。作曲はニック・カーショウ。
Review : 2011年10月31日 11:15
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