2011年12月06日 19:16

どうやってベルリンにテクノシーンが生まれたのかわかる動画(日本語字幕付き)

Resident Advisorの動画。

テクノを中心としたクラブカルチャーを紹介するサイトResident Advisorの日本語版がこの夏にスタートして、翻訳記事や日本オリジナルの記事がジャンジャン投稿されています。その流れの中で、過去にResident AdvisorがVimeoに投稿していたドキュメンタリー動画のシリーズ「Real Scenes」が、日本語字幕がつけられてYouTubeに再投稿されています(YouTubeの字幕機能を使って付けられています : 出てこない時はCCボタンをオン)。

■ Real Scenes: Berlin(resident advisor)

このReal ScenesシリーズではBenchの発案と協力のもと、エレクトロニック・ミュージックにおける重要な都市を音楽/文化/クリエイティブなどの各方面から切り取り映像化する。その街を中心に活動し、同時に世界からの注目を集めるプロデューサー/DJ/プロモーターを取り上げると同時に、さまざまな場所を取材しその土地のローカルなシーンがいかにして世界的な共感を得ているのか、その真実を探っていく。

「Real Scenes」のシリーズは、現在のところブリストル(→YouTube)、デトロイト(→YouTube)、ベルリン(→YouTube)の3都市が公開されています。3つとも素晴らしい内容なのですが、個人的にベルリンの内容に特に驚くことが多かったので、これを貼っておきます。音の側面じゃなくて場所の側面から音楽の今昔を見るというスタイルが独特で面白いです。

兵役を避けるために西ベルリンに集まった人たちが、壁崩壊とともに東ベルリンの空きビルを勝手に占拠して生活し始め、そこからクラブシーン(Tresor含む)がスタートする、という流れ。いまだに手付かずの空きビルがあって、そこが新しいクラブに生まれ変わっているとか、日本ではなかなか考えられない環境です。ベルリンの壁が崩壊しなかったらテクノは今とは違う形式の音楽だったのかもしれません。

名門クラブのTresorを廃工場から作り上げたDimitri Hegemannが大きく取り上げられています。やはりTresorの存在はベルリンのクラブシーンにとって大きな存在だったようです。Tresorは今年レーベル部門が20周年ということでコンピレーション盤を出したりと色々動いていて、レコード通販/音楽配信サイトのjunoがTresorのクラブ部門担当のDimitri Hegemannとレーベル部門担当のCarola Stoiberの選んだTresor20年のアンセムとなるリリース作品5枚ずつ10枚を掲載しているので、ついでに紹介しておきます。

■ Tresor anthems: Dimitri Hegemann and Carola Stoiber(junodownload)

To mark the compilation’s release here at Juno Plus we called on two of Tresor’s most influential figures – club founder Dimitri Hegemann and in-house record label chief Carola Stoiber – to select their five favourite Tresor releases, in no particular order, and discuss the stories behind them.

■ Dimitri Hegemann’s Top 5:

  • Robert Hood – Internal Empire「彼はベルリンのカフェでよく本や新聞を読んでた」
  • TV Victor – Invites You To A Trance Garden「新しいピンクフロイド。もっと彼をブッキングして」
  • X 101 – Sonic Destroyer「東西ベルリン融合の賛歌」
  • Basic Channel – Mixed by Scion「シリアスなベルリンのテクノ」
  • Juan Atkins – I Love You「移転前のTresorで最後にかけた曲」

■ Carola Stoiber’s Top 5:

  • X-102 – The Rings of Saturn「史上初のテクノのコンセプトアルバム」
  • Cristian Vogel – (Don’t) Take More (Si Begg and Jamie Lidell remixes)「90年代ニュースクールUKテクノの創始者」
  • Drexciya – Neptune’s Lair「オールタイムクラシックがたくさん」
  • Joey Beltram – Places「ベルトラムは150%納得した曲しか出さないから時間がかかる」
  • Jeff Mills – Waveform Transmission Vol 3「テクノ史のマイルストーン」

■ 関連サイト

News : 2011年12月06日 19:16

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