2012年02月11日 22:16

Alter Egoのオルターエゴによる柔らかテクノ / Fatty Folders - Roman Flügel

Fatty Folders - Roman Flügelロマン感じる。

[音楽/レビュー]
タイトル : Fatty Folders
アーティスト : Roman Flügel
レーベル : Dial
リリース年 : 2011/9
試聴 : ■iTunes

Alter Egoの片割れさんによる本名名義の初アルバム。各所の2011年ベストアルバム的なレビューを取り上げられてるのを読んで急いで買った一枚。出てたことを知りませんでした。

「Rocker」の人の作品とは思えない、柔らかくて繊細でメロディアスな曲が多数。重量感の無いフワフワしたリズムとエコーたっぷりのクラシックのようなピアノのポロローン、素晴らしい組み合わせです。このナイーブさは、Alter Egoが2000年頃に使っていた別人格のひとつ、Sensoramaの音と近い感触です。

基本的には音数少なくストレートな音色のドラムマシンとシンプルなシンセやピアノなど、伝統的なシカゴハウスを思わせるテクノ。でも、Alter Egoらしいシンセベースで曲が始まったかと思ったらアフリカを感じさせるような静かで雄大な展開になだれ込む「The Improviser」や、Clusterあたりを連想させるシンセのアルペジオを聴かせるアンビエントテクノ「Krautus」など、まぁなんとも独創性の高いトラックの数々。そして最後の2曲「Don't Break My Heart」「PianoPiano」で徐々にテンポを落として静かにアルバムが終わるという、古き良きアルバムアルバムしたアルバムの流れに心安らぎます。

これぞテクノ、ジャケットに太マジックで「テクノ」と書いて壁に飾っておきたくなるような素晴らしいテクノアルバムです。

■ 関連サイト

Review : 2012年02月11日 22:16

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