2012年06月23日 12:22

BBC制作のパンクのドキュメンタリーがYouTubeに丸々あがってるので、ポストパンクの回を見た

タイトルは「Punk Britannia」。

毎度おなじみ、YouTubeにイギリスBBCの音楽ドキュメンタリー番組が丸々全部アップロードされてますシリーズ、今回はイギリスのパンクムーブメントの前夜から後日までを特集した「Punk Britannia」です。まだ今月に放送されたばかりで、全3時間。

第一回「Pre-Punk 1972-1976」はこちら。第二回「Punk 1976-1978」はこちら

まだ第一回と第二回はさらっと飛ばしながら視聴した程度なのですが、第三回「Post-Punk 1978-1981」が自分の音楽趣味の中心をズバっと突いていたので、まずこちらからじっくりと鑑賞させて頂きました。

■ Punk Britannia Post-punk (1978-1981) (BBC4)

Punk had shown what it was against - now what was it for? In the wake of the Pistols' demise a new generation of musicians would re-imagine the world they lived in through the music they made. Freed up by punk's DIY ethos, a kaleidoscope of musical influences broke three chord conformity.

Sex Pistolsが解散するところから始まるポスト・パンク。パンクのDIY精神は引き継ぎつつも、ギターの3コードだけでは飽き足らなくなった若者達が作り始めた様々な形の新しいロック。時代はサッチャー政権誕生の前後で、不況だストライキだ冷戦だとイギリスはとても暗かった時代。そういう世相を反映したダークな音楽が多く生まれる一方で、徐々にヒットチャートで成功するバンドがあらわれはじめ、1981年になるとDuran Duranが大成功、イギリスはニューロマンティックの時代に突入してポスト・パンク終了、という感じの番組構成です(だと思います)。

毎度素晴らしいBBCの音楽ドキュメンタリー、今回も面白い映像が満載で、中でもPiLのKeith Leveneがアコギ一本で「Poptones」を弾いてる姿にはグッとくるものがありますね。John Lydonも番組に大きく取り上げられていて、やはりJohnny Rottenがパンクを象徴しているように、John Lydonの存在はポスト・パンクを象徴しているということなのでしょう。

「Punk Britannia」はBBCのネットラジオ、BBC 6 Musicでも連動企画の番組が放送されていて、John LydonやSiouxsie Sioux、Patti Smith、Captain Sensibleといった、テレビ版に取り上げられた人達がDJとして出演して、自分の影響を受けた曲などをかけつつ、その曲についておしゃべりしている特別番組をアーカイブで聴くことができます。意外な選曲が多いです。

■ Punk Britannia(BBC6Music)

As part of the BBC's Punk Britannia season, 6 Music presents a specially curated season of Playlists.

もうすぐロンドンでオリンピックが開催されることもあって、これから数ヶ月は日本でもメディアなどを通じてイギリス文化に接する機会が増えそうです。7月28日29日の2日連続でNHKFMにて「今日は一日ブリティッシュ・ロック三昧」が放送されるとかで(→Link)、こういうオリンピックに便乗したイギリス文化の紹介はどんどんやって欲しいものです。個人的には「うまいもの無し」と言われるイギリス料理にとても関心があるので、デパートなどでイギリス物産展的なものが開催されるのを待っています(マーマイトという謎の食べ物を試食してみたい)。

News : 2012年06月23日 12:22

ブックマーク

Yahoo!ブックマークGoogleBuzzurlニフティクリップlivedorr clipdel.icio.usはてなブックマークBBC制作のパンクのドキュメンタリーがYouTubeに丸々あがってるので、ポストパンクの回を見たのはてなブックマーク数

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL :
http://www.spotlight-jp.com/matsutake/mt/mt-tb.cgi/595