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2012年08月22日 22:23
やっと全曲聴き終わったCD15枚組の激安ボックスセット / P&P Records Hits Hits Hits
全197曲。
70年代から80年代にかけてニューヨークで活動していたPatrick AdamsとPeter Brownによるディスコの伝説的レーベル、P&P Recordsの魅力を凝縮したCD15枚組ボックス。
自分は全然ディスコを通っていないので、P&P Recordsの何がどう「伝説」なのかまったく知らないのですが、7.8年くらい前にネットラジオで偶然聴いたCloud Oneというアーティストの曲「Atmosphere Strut」に感動してAmazonでアルバムを注文したら、ジャケットがカラーコピーという酷い品質のブート丸出しのCDRが届いてびっくりしました。これが自分とP&P Recordsとの出会いです。その時はP&P Recordsのことは全く知らなくて、その後にもっとCloud Oneの人の曲が聴きたいということで調べていって、ようやくP&P Records(とPatrick Adams)の存在を認識しました。
そのブート丸出しのCloud Oneのアルバムが最高だったので、他にも聴いてみたいと思ったのですが、P&P Records関係の過去の作品は軒並み相当な高値がついていて、コンピ盤もいくつかはあるものの、どれもこれも選曲が中途半端で、掘り下げるきっかけを失っていたのですが、そんなところに登場したのがこのボックスセット。CD15枚組、全197曲でトータル約17時間というとんでもないボリュームでP&P Recordsの活動をほぼ網羅、それなのにお値段はたったの3000円ほど。これは買わない理由がありません(データDVD盤というのも限定リリースされてる)。
「P&P Recordsといえば変なディスコ」くらいのイメージは持っていたのですが(15枚全部のCDのジャケットスリーブに「DISCO」の大きな文字)、実際にこの15枚のCDを全部聴いてみると、いわゆる今ディスコと言われてイメージするような曲は半分にも満たないくらいで、意外にヒップホップ、ラップやブギー系の曲が多く、ファンクやソウルはもちろん、ブルースやカントリー風の謎曲も結構あって、15枚を通じて全然聴き飽きることはありませんでした。音楽性は色々でも、ネジが一本はずれたクールなダンスミュージックというところは(ほぼ)一貫していて、変なアナログシンセの効果音やら変なエフェクトやらがやたらに楽しくて、でも、ハメを外しすぎないクールさが絶妙です。ディスコ世代の人達がこの音楽を「伝説」と形容して語り継ぎたくなる気持ちがよくわかりました。
Review : 2012年08月22日 22:23
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