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2012年12月22日 12:11
3Dプリンタで再生可能なレコード盤をプリントした人が動画とノウハウをネットに公開
新時代のダブプレート。
3Dプリンタ、未来の道具のように思ってましたが、急速に普及しているようです。最近は「あんなものをこんなものを3Dプリンタでプリントした」という面白ニュースがギーク系のブログなどでバンバン流れていて、凄いことになってるなと思ってましたが、ついに3Dプリンタで実際に音の鳴るレコード盤をプリントした人が登場しました。Amanda Ghassaeiさんという人がDIYコミュニティーサイトのinstructablesに動画とノウハウを投稿しています。
■ 3D Printed Record by amandaghassaei(instructables)
In an effort to boldly 3D print where no man or woman has 3D printed before, I've created a technique for converting digital audio files into 3D printable 33rpm records and printed some functional prototypes over the weekend.
変身中のスーパーサイヤ人のような音が終始聴こえていますが、曲はしっかり鳴っています。Nirvana「Smells Like Teen Spirit」、Pixies 「Debaser」、Daft Punk「Around The World」など、選曲に30代感が濃厚に漂っています。
再生に使われているのは、普通のレコード針とレコードプレイヤー(33rpm)だそうです。音質は11kHz、5-6bitという低解像度なデータを使っていると書かれています。なぜその解像度を使っているのかという説明が計算式付きで解説ページにしっかりと書かれていますが、自分は読んでも何のことなのかよくわかりません。その他にも細かなノウハウについても詳細に公開されているので、わかる方はじっくり読んでみて下さい(→説明ページ)。
使われている3Dプリンタは、Objet社のConnex500という高解像度出力のできるもの(→商品紹介ページ)で、紫外線硬化樹脂という素材を使ってプリントするんだそうです。使用プログラム言語はPython。
上の音を聴く限りは、まだレコード盤の音質を「完全再現」と言うには至っていないですし、「一家に一台3Dプリンタ」という状況にもなっていませんが、それが夢物語でもなんでもないことがわかりました。自宅で簡単にレコード盤をプリントできる時代が来たら一体どういうことになるのか、夢広がる話です。
News : 2012年12月22日 12:11
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