matsu & take

いつものようにYouTube内をあっちからこっちへとフラフラしていたら、70-80年代にオランダで放送されていた音楽番組「TopPop」の高画質動画を大量にアップロードしている「webportalavro」というユーザーを発見しました（→YouTube）。

ユーザーによる説明を読んでみると、これはオランダの公共放送AVROの公式チャンネルのようで、いったい権利がどうなってるのかわかりませんが、すべて合法な動画なんだそうです。今現在で動画総数1,713本、動画は日々追加されています。

この「TopPop」という番組は、イギリスBBCの「Top of The Pops」をオランダでもやろうぜと作られた番組だそうで、日本で言えば「ザ・ベストテン」みたいなもののようです。オランダのミュージシャンだけでなく、英米、その他ヨーロッパのポップス・ロック・ディスコ・ファンクなど幅広いジャンルの有名アーティストが多数出演しています。

当時は技術と予算の制約があったのでしょうが、昔のヨーロッパの音楽番組ということだけあって、（自分の見た限り）すべての動画が口パク演奏で、音声はレコードの音声がそのまんま入っているように聴こえます。なので、この番組の動画の音的な面での面白味は薄いのですが、何らかの「魅力」でそのマイナス点をしっかり補ったパフォーマンスもたくさんありました。

自分が見た範囲の中で印象に残った動画を、「魅力」ごとに分類して下に貼っておきます。

■ しっかり当て振りする人達

Bob Marley - Roots, Rock, Reggae / ボブ・マーリーもしっかり当て振り（iTunesStore）

Kajagoogoo - Too Shy / カジャグーグーもしっかり当て振り（iTunesStore）

The Cure - Why Can't I Be You / ロバート・スミスもしっかり当て振り（iTunesStore）

■ 踊りや振り付けを見せる人達

Lipps Inc - Funkytown / ファンキーな動きと表情

Boys Town Gang - Can't Take My Eyes Off You / 今後この曲を聴くたびに両脇の２人の衣装と動きを思い出すに違いない（iTunesStore）

Soft Cell - Tainted Love / 途中にインサートされる謎の逆回し映像（iTunesStore）

■ ダンサーと一緒に踊る人達

Donna Summer - Love To Love You Baby / 男性ダンサーの衣装をもう少しなんとかしてあげたい（iTunesStore）

Meco - Star Wars Title Theme / スターウォーズどころかスターもウォーズも関係ない（iTunesStore）

■ 勢いのある人達

Iggy Pop - Lust For Life / 勢い余ってる（iTunesStore）

Divine - Shoot Your Shot / 画面に収まり切らない勢い（iTunesStore）

Lio - Amoureux Solitaire / 隠し切れない勢い（iTunesStore）

■ 雑な人たち

The Police - So Lonely / ベースを演奏するそぶり無し（iTunesStore）

Rick Astley - Never Gonna Give You Up / 覇気無し（iTunesStore）

Pet Shop Boys - West End Girl / 片手キーボード（iTunesStore）

以上です。

自分が子供だった時の日本では、生歌と生演奏が聴ける音楽番組が結構たくさんあったようなイメージがありますが、それだけ日本のテレビ局がお金を持っていたということでしょうか。最近はフジテレビが音楽番組から口パクを排除するとかで、ちょっとした議論が起こってましたが、「TopPop」の口パク動画を大量に見ると、口パクと一口に言ってもいろいろな形式があって、一概にどれが良い悪いと言うのは難しいな、とは思いましたが、基本的にはやっぱり生歌と生演奏が聴ける方が嬉しいですね。

上に貼りきれなかった味のある動画が他にも大量にあるので、是非探ってみてください（→YouTube）。