2009年06月28日 15:20

続・ABCラジオ7月改編 -「アシッド映画館」存続も平野秀朗は降板

激震続く大阪のラジオ界。サンテレビも。

録音して聴いている数少ないラジオ番組「アシッド映画館」。1993年スタート、今となってはネットでなんでもありますが、ダメなものはダメと市井の視点で批評してくれる貴重な番組でした。

先週放送で「来週重大なお知らせがある」と告知があり、何度も番組終了の危機を乗り越えてきたとはいえ、このご時世でこのタイミング、とうとう年貢の納め時か、と一週間戦々恐々としていました。

フタを開けてみれば、番組は存続。まずは嬉しいです。しかし…

  • 時間移動:土曜 深夜3時→土曜 深夜2時
  • 時間短縮:1時間番組→30分番組
  • 出演者変更:平野秀朗 降板、鳥居睦子 存続

ホスト降板、アシスタントだけで存続って、それはもう別番組…。浜村淳のいない「ありがとう」、タモリのいない「いいとも」、寅さんのいない「男はつらいよ」、横山やすしのいない「やすしきよし」。

正確には降板ではなく「充電」という表現でした。「充電期間が終了したら戻ってくる」という言葉はありましたが、充電の期限については言及されず。来週7月4日までは通常放送、再来週11日放送分から新体制に移行すると告知されました。

7月のABCの他の改編とは違って、今回のアシッド映画館の改編については、ABCラジオの予算事情ではなく、例の騒動の余波のほうを感じました。自らの血を流すことで番組の看板だけは死守してくれたという印象。

唐突な改編といえば、「おとなの絵本」「のりのり天国」など、サンテレビ伝統の土曜深夜エロ枠を継承していた「今夜もハッスル!」の唐突な終了にも驚きました。番組終了が新聞でニュースになっていてさらに驚きました。

■ サンテレビお色気番組、即打ち切り…BPOの質問通告で(読売)

放送界の第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の青少年委員会が、UHF局のサンテレビ(本社・神戸市)の番組「今夜もハッスル」についての質問書送付を通告したところ、サンテレビは27日の放送を最後に番組を打ち切ることを決めた。(略)BPOによると、苦情件数が多かったため、23日の青少年委員会で議論。委員からは「ポルノまがい。局の見識を疑う」など厳しい意見が出た。そこで、番組趣旨などを問う質問書を送付することを決め、サンテレビに伝えたところ、同局はあっさり放送終了を決めた。BPOが「青少年に悪影響がある」などの見解を出した後に番組が終了したことはあったが、議論しただけでの打ち切りは異例。

■ 関西名物・放送25年のお色気番組枠が打ち切りに(スポニチ)

同番組はチバテレビ、テレビ神奈川、KBS京都、奈良テレビの計5局で放送。各局にクレームは寄せられていたが、とくに「関東からの厳しい意見が多かった」という。サンテレビでは後番組について「クイズ番組の再放送で対応する」とした。

感謝の念をこめてしっかり昨晩の最後の放送を視聴しました。現場にとっても突然の終了だったようで、「来週から新コーナー!」「来週は○○ちゃん登場!」など次週に向けての告知が多くありました。そうした告知テロップの上には無理矢理「募集は終了しました」のテロップが重ねられていて、まるで再放送番組のような状態でした。また、番組サイトへの誘導のテロップの上にも「ホームページは終了しました」のテロップ。番組サイトは最終回が放送される前から「都合により閉鎖いたしました 」とだけ表示される状態(→Link)。ちょっと尋常ならざるものを感じます。

■ 関連サイト

News : 2009年06月28日 15:20

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