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2009年06月11日 15:54
How To Cut & Paste: Country & Western Edition - DJ Yoda
カントリー&ウエスタンとヒップホップのマッシュアップ。
"DJ Shadow with a sense of humour"と評されるUKの変なヒップホップ系DJ、DJ Yodaの新作MixCDは、カントリー&ウエスタンの名曲とヒップホップがマッシュアップされた変テコなDJミックス。MixCDとして正式リリースされているんですが、リリースより先にdata transmissionという音楽情報サイトのPodcastで丸々配信されていて、今でも無料でダウンロードできます(→Link)。
トラックリストはこのへん(→wikipedia)。基本的には定番ブレイクビーツの2枚使いにJohnny CashやDolly Partonなどカントリー界大御所の名曲が乗っかって、そこで家畜の鳴き声がスクラッチされるような作りで、「セイホー!」の代わりに「ヒーハー!」という馬に乗る時の掛け声でコール&レスポンスされます。Bubba Sparxxx「Comin' Round」やNAS「Bridging the Gap」が特にマッシュアップされることなくすんなり場に溶け込んでいるのが面白いです。これぞサウス系ヒップホップ。Sugarhill Gang「Rappers Delight」Snoop Dogg「Gin & Juice」Outkast「Roses」の3曲は、トラックリストではオリジナルアーティストがクレジットされてますが、カントリーバンドが演奏したバンジョーが鳴りまくる愉快なカバーバージョンです。
録音されたDJmixに関しては極度のコンセプト原理主義を信奉する自分なので、「流行の○○系を中心に」とか「他とは違う俺のセンスを」程度のコンセプトしかないミックス作品では全く満足できないのですが、このミックスは本当に最高です。
バトル系のDJにしては珍しく(偏見?)DJ Yodaはデジタル技術の活用に積極的な人のようで、ライブでのDJプレイではPCやパイオニアのVJ装置をターンテーブル&ミキサーと接続して、それぞれの機材を分け隔てなくガシガシとスクラッチします。これがメチャクチャ面白い。
ハートマン軍曹のほほえみデブへのビンタが素晴らしい音楽に。「DJ Yoda Goes to the Movies」というDVDを2本出していますが、入手は困難そう。是非ライブで体験したい。
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Review : 2009年06月11日 15:54
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