matsu & take

今年「One One」「One Pig」「One Club」のOne3部作のリリースが予定されているMatthew Herbertが、それに加えて、クラシック音楽を再構築するユニークな企画、Deutsche Grammophonの"ReComposed"シリーズの新作を製作中であることが報じられています。

■ Herbert recomposes Mahler（RA）

Matthew Herbert has been tapped by Deutsche Grammophon's for the next edition of its ReConfigured series. It will be the fourth entry, following work from Armann Matthias, Jimi Tenor and Carl Craig & Moritz Von Oswald. This time around, though, instead of tackling a finished work of classical composition, Herbert has taken a slightly different tack; the UK experimentalist will recompose Mahler's unfinished 10th Symphony. The work, which was nearly complete at the time of the composer's death in 1911, is largely concerned with the theme of death.

ハーバートが"ReComposed"するのは、マーラーの交響曲第10番。

■ 交響曲第10番 (マーラー)（wikipedia）

交響曲第10番（こうきょうきょくだい-ばん、ドイツ語名:Sinfonie Nr. 10）嬰ヘ長調はグスタフ・マーラーによる未完成の交響曲。1910年に作曲を開始したが、翌1911年、マーラーの死によって完成させることができなかった。楽譜は第1楽章がほぼ浄書に近い段階で、他の楽章は大まかなスケッチがなされた状態で残された。

未完成の交響曲をどのように"ReComposed"するのか。そこはさすがハーバート、アイデアが常人の域を超えています。伝えられるところによると、棺の中にカーラジオを組み込んで、そのラジオから補筆版の交響曲第10番を再生して、それをサンプリングしたり、マーラーの墓のある場所で制作したヴィオラでソロを演奏したりしているそうです。

私のバージョンは、死への魅了をもたらすだけではなく、マーラーの作った光と影の危険なバランスを誇張するものになるだろう。恐怖と栄誉の間に起こる対立の喜びだ。

もう何が何だかよくわかりません。

最後に、もうじきリリースされるアルバム「One One」（一人の男の人生の、とある1日を描いたコンセプトアルバム）からの先行トラック「Leipzig」のPVを貼っておきます。