2009年01月18日 11:53

Cubase5発表 目玉はピッチ補正とビート作成の強化

開催中のNAMM2009で発表。今回はアップデートさせます。

■ Cubase 5 の新機能(Steinberg)

Cubase 5 は新たなテクノロジーによる創作の可能性を突き進め、どんな音楽ジャンルのアーティストにとっても最高のツールを提供します。ボーカルの音程編集 - ビートクリエイトとループのバリエーション - アーティキュレーションツール - 世界中のホールの再現 - 64ビット対応 - すべては、クリエイティビティを刺激するための革命です。

YAMAHAのSteinberg子会社化による相互作用があらわれて来たようです。それがはっきり現れているのがボーカルの音程編集機能の強化ですね。新機能「VariAudio」「PitchCorrect」は、要はYAMAHA版Auto-Tune「Pitch Fix」をCUBASEに丸々取り込んだような形。プラグインではないのが素晴らしい。今流行の「あの声」を鳴らすもよし、美声のふりをするもよし。

「LOOP MASH」というループ編集のプラグインが今回のバージョンアップのイチオシのようですが、映像や説明をみるだけでは今ひとつピンときません。

■ STEINBERG 会場の注目度No.1 !! 革新的なPlug-Inや機能を大幅に含んだ「CUBASE5」が約二年半の沈黙を破り登場!! (Rock oN)

そしてお待たせしました!! 革新的プラグインと言ってもいいのが「LOOP MASH」 これは一見するとマルチトラックのビートスライサーのようなのですがDAWメーカーならではの独自な発想で作られてます。例えば基本となる Drumループなどを指定し、スライスデータからハイハットやスネアなど指定した音の類似音を抜き出すことが可能。そして凄いのはその他のトラック上のオーディオループの中から「類似音」に近い音を任意の条件で自在に組み替え新たなるLoopを有機的に生成してしまう革新的なLoopマシンです。スライスデータであるため差し替えの対象とするLOOPがVocalだろうが管楽器だろうがグルーブ感を維持しながらLOOPを磨き上げてくれます。 STYLUSとは違う形でのLOOP生成プラグインが生まれてくることはソフトウェア界にとっても大きな衝撃と言えるでしょう。

▲ Cubase 5

「STYLUS」と「GLITCH」を混ぜてエフェクトを無くしたような感じ? 簡単に使えそうな感じだけは伝わって来ます。

「Groove Agent One」が良さそう。CUBASE本体と連動出来る「Battery」みたいなものっぽくて、ポイントはドラムサンプルを読み込んで鳴らすだけでなく、プロジェクト内のオーディオを非破壊なままスライスして「Groove Agent One」にドロップ&配置できるというところ。これはフル回転しそう。

地味ながら「マルチチャンネルエクスポート」に対応したのも大きいです。

「これ一台で何でも出来ます」と、どうでもいいソフトシンセを増量してかさましする方向になっていないのが好感度高いです。前回のバージョンアップ(Cubase 4)はパスしたので、まだ自分はCubase3を使っていますが、今回はバージョンアップさせようと思います。

肝心なお値段。「お高いんでしょう?」 NAMMでは599ドルと発表されました。据え置きです。日本ではどうなるのか、情報が来ました。

■ ピッチ補正機能が追加されたDAW「Cubase 5」(DTMn)

追記:発売は2009年3月中旬を予定。市場予想価格は、「Cubase 5」が10万円前後、「Cubase Studio 5」が5万5,000円前後。

日本でも据え置き。599ドルを1ドル90円で計算すると53910円。こう比較するとやっぱり高いなー。海外版を輸入する方法もあるにはあるのですが、日本語の説明書pdfに差額5万円の価値を見いだせるかどうか。バージョンアップがいくらになるのか、YAMAHAに良心があることを期待しつつ、続報を待ちたいと思います。

News : 2009年01月18日 11:53

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