2009年03月13日 18:27

Cubase 5の説明会に出席

YAMAHAの内覧会でCubase 5を見て来ました。

ひょんなことから、来週3月18日に発売開始される音楽作成ソフト「Cubase 5」の大阪での発表会にお誘いを受け、ひょこひょこと出席して来ました。

場所はYAMAHAの大阪研修センター。基本的には販売店向けの発表会のようで、ギター弾いてる人にも是非Cubaseを勧めていきましょう、お客様へのアピールポイントを覚えて帰って下さい、みたいな販売店向けの説明もあり。

Cubase 5さて、今回のバージョンアップで一番気になっていた「VariAudio」。要は、Auto-TuneやMelodyneのようなピッチ補正ソフトが、Cubase自体の基本機能として組み込まれたわけです。オーディオのボリュームを調整したりタイムストレッチしたりするような軽い感覚でオーディオデータの音程をいじれるという、なんとも画期的な機能。メインボーカルのデータから簡単にハモりボーカルを作り出すという実演があり、音程の解析は一瞬で、ピッチの変更もMIDIの音程をいじるように矢印キーやマウスで上下させるだけという想像以上の簡単さ。これはすごい。

また、YAMAHAが制作に大きく関わったという「Loop Mash」「Groove Agent One」「Beat Designer」の3つのリズムソフトはどれもインターフェイスがシンプルで、操作性が良さそう。

「Loop Mash」は新しい発想のソフトで、複数のオーディオ素材を突っ込んで、それらを絶妙にマッシュアップして新しいループを造り出す、というループ作成ソフト。こまかな微調整も可能。これをDJミックス作成に使うのも面白そう。TRAKTORについてるビート・ジャグリングの機能を、全自動で凄い勢いでやってくれてるような感覚です。Akufenみたいないわゆるマイクロ・ハウスっぽい音(→こういうの)を作るのにパワーを発揮することが想像出来ますが、発揮しすぎてその辺のジャンルがインフレになって崩壊してしまうんじゃないかと危惧してしまいます。サンプルエディットの技術を競うような音楽がどんどん価値を失っていくここ数年、良いことなのか悪いことなのかはわかりません。

MPCのような外観の「Groove Agent One」はBATTERY系。シーケンサー上のオーディオファイルをパッド上にドラッグ&ドロップするだけで簡単にマッピングできるのが素晴らしい。サンプラーソフト上の小さな画面でチマチマ波形編集する必要がなくなります。これとFLStudioのリズムマシン部を抜き出したようなMIDIプラグイン「Beat Designer」を組み合わせれば、今自分が複数のソフトにまたがって作業していることがCubase上だけでシームレスに作業できそう。

高品質なリバーブ「REVerence」はYAMAHAの蓄積した様々なホールやスタジオの音響データが活かされているエフェクターで、「VariAudio」にしてもそうですが、今回のバージョンアップはYAMAHAのSteinberg買収がCubaseにとって良い方に作用していると強く感じました。

発表はCubase 5の説明とMOTIF XSの説明で、あわせて1時間ほど、おみやげにCubase 5のステッカー、マウスパッド、ネックストラップ、Steinberg印のボールペンを頂きました。

Steinberg ボールペン

▲ インクの色は、まさかのブルー。

Steinberg印のボールペンは、頭のノックする部分にSteinbergのマークがあって可愛らしいのですが、ボディ自体にらせんバネをあしらった少々ゴツめのデザインが日本人のセンスとは少しズレていて、さすがドイツの会社だな、と感心しました。

CUBASE SX3、4から5へののバージョンアップは20,300円ナリ。

Text : 2009年03月13日 18:27

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