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2010年01月05日 11:16
The Prodigy「Smack My Bitch Up」を高精度に再現する凄い動画
サンプリングからマスタリングまで。
1996年のThe Prodigyのヒット曲「Smack My Bitch Up」を、Jim Pavloffというロシア人が、DTMソフトAbleton Liveを使ってゼロから再現するという凄い動画です。「このサンプルを使ってますよ」という次元ではなく、どういうEQをかけてどういうエフェクトをかけてどういうタイムストレッチをかけているかまで、果てにはマスタリングまで施して、本物に近づける過程をわかりやすく動画にしています。
まずは元曲をどうぞ。HDボタンを押してステレオで聴くことをおすすめします。
そしてその裏側。
■ Making Prodigy's "Smack My Bitch Up" in Ableton by Jim Pavloff(YouTube)
How to make Prodigy's legendary track "Smack My Bitch Up" in Ableton. Video describes, which samples were used by Liam in this wonderful track. Reworked by Jim Pavloff.
この曲ってここまで完全にサンプリングで構成された曲だったんですか。自分は「The Fat of the Land」がリリースされた当時、「プロディジーもサンプリングっぽく無くなっちゃったなー」と勝手にガッカリしてました。節穴です。
時折フラフラとあらわれるサングラス姿の作者やメンバーの切り抜き写真にイラっとしますが、ご愛嬌。再現度はハイレベルで、YouTubeに多くあるこの手の動画の中ではトップクラスです。おまけにとてもわかりやすい。
「Smack My Bitch Up」の裏側を覗いて感心するのは、これがDTM/DAW以前の時代に作られた曲だと言うことです。一応書いておくと、「Smack My Bitch Up」が作られた1996年には、サンプルのスタートポイントをマウスひとつでひょいひょいと調節して、ポイントごとに微妙なタイムストレッチをかけてくれる、そんな便利なAbleton Liveはこの世に存在しておらず(2001年に登場)、それどころか一般的にはMIDI編集にパソコンを使うか使わないかというくらいの時代。「The Fat of the Land」はすべてハード音源で作られているはずです。サンプラーに積まれたメモリは何メガくらいだったのでしょう?
News : 2010年01月05日 11:16
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