2010年07月12日 16:52

これが1982年インド産のアシッドテクノだ! / Ten Ragas To A Disco Beat - Charanjit Singh

Ten Ragas To A Disco Beat - Charanjit Singh 画像Phuture「Acid Tracks」より5年も早くインドの地でアシッドテクノが誕生していました。

[音楽/レビュー]
タイトル : Ten Ragas To A Disco Beat
アーティスト : Charanjit Singh
レーベル : Bombay Connection
リリース年 : 1982/2010

1982年にインドで数百枚のみリリースされたCharanjit Singhというアーティストのレコードの再発です。

インドの伝統音楽「ラーガ」をドラムマシンとシンセで演奏しています。何がどう閃いたのか、交通事故的にディスコと融合してテクノ・ハウス化。作った本人としてはアシッドテクノというよりもジョルジオ・モロダー的な気分だったのかもしれませんが、結果的に生み出されたこの雰囲気はいろんな意味でアシッドです。

■ Charanjit Singh - Synthesizing - Ten Ragas To A Disco Beat(オリジナルのライナーノーツ)

Charanjit Singhはこの最新アルバムで「ディスコビートで演奏された10曲のラーガ」という斬新なアイディアを発表した。すべてのサウンドはRolandの最新機器で電子的に作られたものだ。

1982年インド産のアシッドテクノ。スムーズにスライドするシンセベースはTB-303のサウンドですし、ドラムはTR-808。ピロピロ演奏されているシンセはJupiter-8のようです。演奏してるCharanjit Singhという人物は、インド映画(Bollywood)周辺のスタジオミュージシャン。彼の他の曲をYouTubeで見つけました。

テクノやディスコの面影はありません。

今年の春にアナログと配信で、ほぼレーベルのサイト直販のみでリリースされていたこの「Ten Ragas To A Disco Beat」ですが、話題が広がって、このたび一般流通のCDやiTunesStoreなどの大手ネット配信サイトでも入手可能となりました。

このレアなレコードを再発したのは「Bombay Connection」というオランダのレーベルです。「Bollywood Rare Grooves & Beats 1955-1985」という非常に興味ひかれるコンセプトをかかげていて、このアルバムの他には「Funk from Bollywood Action Thrillers 1977-1984」「Nightclub jazz, Surf and R'n'R from Bollywood films 1959-1972」などという、それぞれ興味深いコンピレーションをリリースしています。

■ 関連サイト

Review : 2010年07月12日 16:52

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