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2012年01月25日 10:02
Analordで産湯をつかったRDJ塾の優等生 / Welcome - Dave Monolith
姓はモノリス、名はデイブ。
年の瀬にリリースされた2011年Rephlex唯一の新譜。
Aphex TwinやCylob、Bochum Welt、DMX Krewなど、オールドスクールなRephlexサウンドをストレートに継承する活きのいい新人さんです。
特にRichard D Jamess先生のAnalord全集をかなり研究してると感じました。全曲ダンスフロアを意識したファンキーな曲調で、スっと入ってくるわかりやすい哀愁メロディ。音色は「なんでもあり」にならないように相当ストイックにコントロールされているように聴こえます。絶妙のポイントで揺らぐアナログ臭のきついシンセの音作りは新世代RDJ塾門下生の中でもトップクラス、これ以上無いタイミングで震えるアシッドなベースラインも素晴らしい。これぞRephlexの王道です。
過去の例に漏れず、登場時には「RDJの変名?」という議論になりましたが、顔を出してライブをやったそうで、本人実在で確定済み。メディアもレコード屋も「変名?」と書くだけ書いて茶を濁すのではなく、自分達の耳で聴いてどう感じたのか書くことで存在価値を高めてもらいたいものです。
ジャケットのデザインもRephlexらしい気の抜けたペラ紙一枚の王道アートワークで、レトロなコンピューターソフト「Welcome pack for BBC Microcomputer」のパッケージデザインの引用だそうです(→South-West Retro Computing Archive)。
噂によると、このアルバム「Welcome」は数年前にはRephlexにマスターが渡されていたそうで、三年くらい前には完成していたんじゃないかと言われています。Dave MonolithのSoundcloudには未リリースのいい曲やDJミックス的なものなどがアップされてます(→soundcloud)。投稿は数ヶ月前ですが、こっちのほうがアルバムより新しい曲なのかもしれません。
Review : 2012年01月25日 10:02
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