matsu & take

日本デビューにあたって、活動名義をFinal Fantasyから本名に変更したバイオリンの吟遊詩人Owen Pallettが、「Final Fantasy 13」が海外で発売されることにあわせてか、音楽情報サイトSpinnerで彼のTVゲームオールタイムベスト5を発表しています。

■ Ex 'Final Fantasy' Owen Pallett Picks Top Five Video Games（Spinner）

With 'Final Fantasy 13' finally becoming a reality for gamers outside of Japan, baroque-pop star Owen Pallett, the artist formerly known as Final Fantasy, has revealed to Spinner his top five video games of all time.

Owen Pallettのコメントと、選ばれたゲーム関係の動画を貼っておきます。

■ 第5位：Sin and Punishment（日本題：罪と罰 〜地球の継承者〜）

一番大好きなゲーム機であるNintendo 64に触れないわけにはいかない。64のゲームはコレクションしているんだ。（略）このゲームは「斑鳩」「グラディウスV」、そして最も探されているカルトゲームの一つ「レイディアントシルバーガン」を作った、自分のオールタイムフェイバリットな開発チームTreasureが作ったもの。（略）Treasureのシューティングゲームは美しいダンスの振り付けのようだ。

■ 第4位：Castlevania: Symphony of the Night（日本題：悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲）

これは最後の保守的な2Dゲームだ。ほんとに素晴らしいし、純粋に楽しい。2Dのアドベンチャーゲームに求められるものがすべてある。（略）数ヶ月前に再プレイしたけど、全部覚えてたよ。

■ 第3位：NetHack

これは古いUnixのゲームで、「ディアブロ」「Neverwinter Nights」のようなダンジョン探索ゲームの原型だ。すべてがアスキー文字で表現されていて、プレイヤーは@マークを操作する。（略）これはとてつもなく複雑で細部にまで作りこまれたゲームだ。ゲームはランダムに生成されて、何度も何度もプレイすることができる。

■ 第2位：Tetris

ゲームが、他のエンターテインメントには出来ない方法で人を興奮させられることをあらわした、とても良いサンプルだと思う。

■ 第1位：ICO

これはとてもニヒリスティック（虚無主義的）なゲームだ。（略：続きはゲームのラストに言及しているので注意を）ゲームの最後には橋を渡って彼女を置き去りにする。そして結局は砂浜へと辿り着き、そこには何も見るものはないし、することもない。それは美しい城と危険の並列と似ている。プレイヤーへのご褒美は、荒涼として薄気味の悪い砂浜。素晴らしい。

さすが「Final Fantasy」を名乗っていただけあって日本製のゲームが3つも並んでます。ゲームに全然詳しくない自分は、ICOとテトリスしかわかりません。来日時には秋葉原に64のソフトを漁りに出かけるのでしょうか。

今でもゲームをするためだけの連続休暇を年に数回とっているという彼ですが、最近は集中力が持続しないとかで、RPGはあんまりやらなくなったそうです。

1位の「ICO」、数年前にBESTシリーズで安くなってたなと思ってAmazonを見てみると在庫切れで、中古価格が高騰しています（→Amazon）。どうやら一時の在庫切れというわけではなくて、ICOのプログラムに「GPL違反」があることが発覚して（→詳しい記事）、2008年2月で生産終了、廃盤となっています。ソニーは、ソースコードを公開するか、訴えを無視するか、生産終了にするか、という選択肢の中から、生産終了を選んだようです。このまま入手困難ソフトとなってICOが消えてしまうのなら、とても残念です。（追記：2011年にPS3でHD化して再発売されました）

最後にOwen Pallettのニューアルバム「Heartland」の中の一曲を貼っておきます。ただのゲーム好きに兄ちゃんではありません。