2012年12月29日 22:31

2012年ベストディスク

恒例の。

2012年にリリースされた新譜の中から、よく聴いたものを選びました。

■ channel ORANGE - Frank Ocean

Odd Future所属の歌の人のメジャーデビュー作。本人の魅力のみならず、楽器演奏陣のサポートも光ってました。(レビュー / Amazon / iTunes

■ Classical Curves - Jam City

Art Of Noiseを感じずにはいられない、サンプリングミュージックの現在形。(Amazon / iTunes

■ Various Artists - Personal Space: Electronic Soul 1974-1984

1974年から1984年にひっそりと作られていた草の根エレクトロファンクの民俗館的コンピレーション。「The Minimal Wave Tapes(→記事)」のファンク版的な。(Amazon / iTunes

■ Sebenza - LV

ロンドンの3人組グループが南アフリカの若いラッパーを迎えて作った2枚目のアルバム。信頼のブランド、Hyperdubから。(Amazon / iTunes

■ Something - Chairlift

アメリカの2人組。シンセポップと紹介されることが多いデュオですが、このアルバムは荒い生ギターとベースの音が良かったです。ボーカリストのクセの強さも程良くて好みです。(Amazon / iTunes

■ Who's Feeling Young Now? - Punch Brothers

Wikipediaを見ると、このグループの所属ジャンルは「プログレッシブ・ブルーグラス」だそうです。今年一番聴いたアルバムはこれ。(Amazon / iTunes

■ The True Story Of House Music - Elbee Bad

NYアンダーグラウンドハウスの人の80-90年代の仕事集。「Smokebelch II」の元ネタ収録(→YouTube)という売り文句に乗せられて何も知らずに買ったら、その曲以外は全部上の曲のような腕白ハウスで、むしろそっちに震えました。(Amazon / iTunes

■ Django Django - Django Django

世界の音楽を現代的な感覚でミックスしたサイケなインディロック、と文字にすると陳腐な感じですが、いろんな要素のミックスのバランス感とユーモアのさじ加減が絶妙でした。元The Beta Bandの人。(Amazon / iTunes

■ Lucifer - Peaking Lights

しあわせダブ夫婦茶碗。リミックス仕事もよく聴きました。(レビュー / Amazon / iTunes

■ Masterpiece (MixCD) - Andrew Weatherall

Andrew Weatherall大先生がBPM110〜120のロックっぽいビートで3時間以上も執拗に攻め続けるという夢のようなMix作品。マスターピースです。(Amazon / iTunes

ざっとこんな感じです。今年ブログにレビューを書いた作品は2枚のみということに。レビューを書いたものはもちろん気に入ってるアルバムばかりだったんですけど、せっかくだったら載せてないものを紹介しようかな、ということで上のようなセレクトになった、と言い訳しておきます。こうして並べてみると、今年はロックっぽいものを好んで聴いていたようです。

2012年、海外ではストリーミングサービスが隆盛し、YouTubeには音楽アルバムがフルサイズでゴロゴロとアップされてそのまま放置されているという状況に至り、ネット上の音楽アーカイブの充実が極まって、もう音楽(の所有)をファッションとして楽しむ感覚っていうのは終焉を迎えたのかもな、と感じた1年でした。

今年書いたブログ記事の中で、アクセス数の多かったものと、頑張って書いた割に反響の少なかったものと、自分の仕事の宣伝記事を、あわせて10本ほど置いておきます。年末年始の暇つぶしにどうぞ。2013年もよろしくお願いします。

Text : 2012年12月29日 22:31

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