2011年03月28日 09:55

YouTubeで聴ける00年代テクノ名曲10選

ヤング・パーソンズ・ガイド・トゥ・00ズ・テクノ。

以前「YouTubeで聴けるテクノ名曲10選」「YouTubeで聴けるテクノ名曲10選 - 次点10選」というブログ記事を書きまして、小さな反響を頂きました。その続編です。

それらの記事は90年代のルーツ重視ということで、最近の曲をまったく無視した懐古的オッサンセレクトでした。そこで今回は、現在進行形のテクノに直接的に繋がる2000年〜2009年の00年代に焦点を当てて、手っ取り早く今のテクノの世界に足を踏み入れたい人に向けて、
大定番の名曲を10曲選びました。

■ Akufen - Deck The House

ラジオ、生活音、生ギターなどのカットアップコラージュで作られた最高のダンスミュージック。サンプリング音楽のテクニックを次のステージに導いた重要曲。2002年。(→Amazon

■ Alter Ego - Rocker

音程の狂った電子音がピーピーと鳴り続ける「エレクトロ」系テクノのスタート地点。Alter EgoはAcid JesusやSensorama名義などで90年代から活躍する古豪。2004年。(→Amazon / →iTunes

■ Âme - Rej

ミニマルテクノ的でもあり、デトロイトテクノ的でもあり、ハウス的でもあり、その絶妙のバランス感覚がテクノシーンに大きな影響を与えた。2006年。(→Amazon / →iTunes

■ Justice - Waters Of Nazareth

Daft Punk元マネージャーの仕掛けるレーベルEd Bangerが先導する「フレンチエレクトロ」。Daft Punkの子供たちは音圧重視。2005年。(→Amazon / →iTunes

■ Basement Jaxx - Where's Your Head At

テクノ、ハウス、ラテン、ロック、R&B、民族音楽、なんでもかんでも吸収して激ポップなダンスミュージックを作り出すイギリスの二人組。2001年。(→Amazon / →iTunes

■ Boards Of Canada - Chromakey Dreamcoat

夢見心地なアンビエントテクノと、ズシッとしたヒップホップビートの組み合わせ。この2つを高次元で融合させているものは有りそうでなかなか無かった。2005年。(→Amazon / →iTunes

■ Burial - Archangel

ヒップホップ、レゲエ、ドラムンベース、レイブ、ハウスなどが渾然一体となったイギリス発のダンスミュージック「ダブステップ」の代表曲。2007年。(→Amazon / →iTunes

■ Herbert - The Audience

サンプリングの魔術師マシュー・ハーバートの本格的な歌ものアルバム「Bodily Functions」から。2001年。(→Amazon / →iTunes

■ Lindstrøm - I Feel Space

昔のディスコを解体してサイケデリックに再構築する「ディスコダブ」系の中心人物の一人 from ノルウェー。2005年。(→Amazon / →iTunes

■ Luomo - Tessio

Vladislav Delay名義でドロドロの実験電子音楽をやっていた彼が、徹底的にダンスミュージックを研究した末に発表した驚異の歌ものハウス。2000年。(→Amazon / →iTunes

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次点の10曲もあわせて載せておきます。

いかがでしょうか。今回も「テクノとは何か」というややこしい話は無しの方向で、間口の広い蟻地獄方式です。00年代に入るとジャンルの細分化がますます進んでマニアックに先鋭化していき、ジャンルを横断して大ヒットする名曲・有名曲がほとんど無くなりました。ポップスのチャートに入るようなテクノと、特定のジャンルのクラブでしか聴けないようなテクノの乖離が進む中で、その狭間で頑張っているアーティストの曲を中心に選んでみました。

これらの曲をきっかけにテクノの世界に足を踏み入れてくれる人が一人でもいれば嬉しいです。

Text : 2011年03月28日 09:55

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