2011年04月02日 17:30

ボブディランからDubstepまで - 全米震撼の史上最低曲Rebecca Black「Friday」二次創作大会

日本「ポポポポーン」、アメリカ「ファンファンファン」。

Rebecca Black「Friday」については、下の記事を御覧ください。

■ 「史上最低」と酷評された曲、ユーチューブで大ヒット(AFPBB)

ロサンゼルス(Los Angeles)の音楽会社アーク・ミュージック・ファクトリー(Ark Music Factory)は2月、カリフォルニア(California)州に住む13歳の少女レベッカ・ブラック(Rebecca Black)さんの両親から依頼され、レベッカさんの歌う「フライデー(金曜日)」をプロデュースしユーチューブに投稿した。

「今日は金曜日、楽しい金曜日。誰もが週末を待ち望んでる。パーティー、パーティー。楽しい、楽しいわ。週末が楽しみ」といった歌詞のこの動画は当初、ほとんど注目されなかった。

(略)有名コメディアンが10日前、自身のブログにこの動画へのリンクを張り、「誰もが曲を作れるわけじゃない」とコメントしたことで状況は一変。ユーチューブでは注目を集め始め、ヤフー(Yahoo!)の音楽ブログでは「心が溶けてしまうほどゾッとする曲」、「ユーチューブでセンセーションを巻き起こしているレベッカ・ブラックの『フライデー』は史上最低の曲ではないか」と掲載された。

(略)しかし、これらのマイナス評価は曲に対する関心を高め、ユーチューブの再生回数は急上昇。パロディー動画が次々と投稿され、レベッカさんは一大センセーションとなった。

面白いポイントはいくつもありますが、「史上最低というほどまで酷いかな?」というのが日本語圏で暮らす自分の第一印象でした。

でも、確かにプロを使って(大半の日本のポップスより多くの予算を使ってるのでは?)そこそこのクオリティで作られてはいますが、今のアメリカのポップスがキワキワで保っているラインをキワキワで下回っているこの「親のカネで作られた、全く無内容な歌詞とテンプレのような曲のビデオ」という存在は、そのキワキワさの絶妙さ具合がポップスの醜悪な部分を露呈させることになっていて、その結果がこの全米の猛烈な拒否反応なのではないかと思いました。ロボットの外見や動作が人間に近づけば近づくほど気持ち悪く感じられる「不気味の谷」現象(→Wikipedia)と近いものを感じます。

さて、変な動画が大ブームとなれば二次創作の出番だぜ、という流れは日本でもアメリカでも世界中どこでも同じのようで、日本での「ポポポポーン」に負けず劣らず、ネット上を舞台に全米のお調子者達が競い合って才能の無駄遣いを披露しています。

ということで、YouTubeで見つけたRebecca Black「Friday」関連動画を、音楽的なものに絞って10本セレクトしました。

■ 8Bitでコンピューターボイスな「Friday」

■ Dubstepな「Friday」

■ Bob Dylanのカバー(っぽい)「Friday」

■ 映画「Friday」つながりでIce Cubeな「Friday」

■ マレットヘアーの「Friday」

■ BT(ニセモノ)のリミックスした「Friday」

■ けっこう良く出来たテクノリミックスな「Friday」

■ Meat Loafのカバー(っぽい)「Friday」

■ ファミコンな「Friday」

■ 800%引き伸ばした「Friday」

個人的にはBob Dylanのが最高ですね。歌詞に深い意味があるような気になってきます。実は車のシートが象徴するのは60年代の公民権運動(以下略)。

この騒動のおかげでネット配信していたこの曲は大ヒット、思わぬ大金を手にすることになったRebecca Blackさん。その収益の一部を日本の東日本大震災の被災者に寄付するそうです。

News : 2011年04月02日 17:30

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